見出し画像

夏休みの自由研究:冷蔵庫を活用すると水だけでけっこうふだんづかいのお茶をつくれると知った


はじめに

 なにも案内なしに試行錯誤しながら水出し茶をつくった。最初は薄くてつぎは濃いめ。まあそんなこんなで条件がきまると安定して飲めるように。さしてむずかしいものではない。わが家ではお世話になりっぱなしの冷蔵庫の一画を急須が鎮座してつねに冷やすスペースを確保する必要はある。

水出し茶に関してふたつとりあげた。

きょうはそんな話。

なぜか春の水出し茶

 ひとつは自分なりの特別製。それはお茶の木を育て、適切なごくごくかぎられた時期だけ飲める。

春に最初にのびたもっともいきおいのある新芽。まだ開ききらない先っちょの伸びはじめた新しい黄みどり色の葉3枚程度をごくかるくゆびさきで摘んでつくる。

10分たたないうちに家に持ち帰り、水洗いして手でかるくもんだあと冷蔵庫のなかで水出し茶にするというもの。本来ならば玉露につかう葉。それを簡易的に水出し茶にする。

そのまま1日置くとできあがり。これはいわゆる「お茶」の製法ではない。蒸しも煎りもしていない。生のままの若葉のお茶の葉だけ。なんともいえない馥郁たる香りととろりとした風味。

香る

 香水にたとえてみよう。トップノートはあきらかにつばきやくちなし、かんきつの花のかおりをブレンドした感じ。ミドルノートは瑞々しい青いかおり、ラストノートでようやく水出し茶の風味。

これまでいわゆるお茶でこんな経験をしたことがない。たとえようもなくやさしいなかにしっかり花を感じる。ジャスミン茶ともまったくちがう。だれに教わったわけでもないが、わたしのなかではもっとも上位にある飲みものといえるかもしれない。

それはもう味わえないだろう。はたけしごとをしていたことで得られる自然からのごぼうびと言っていい経験。

ふだんづかいの水出し茶

 ほんのわずかでもふだんづかいの飲みものでそれに近づけたらとねがう。簡易的な水出し茶ならばいつでもどこでもつくれそう。いただいたお茶の葉で大きめの陶器の急須と冷蔵庫でふだんづかいの水出し茶をつくってみた。

基本的にどんなお茶でもつくれると思う。好みのものをさがすのもいいかも。ふだん沸かした湯でつくる以上にバラエティゆたかな飲みものとなりそうな予感がする。

条件決め

 お茶用の不綿布のパックに入れてつくる。まずは沸かして飲む葉の量でつくってみた。半日ほど冷蔵庫中に置くのではあきらかにうすい。当然といえば当然。温度もしくは抽出時間が足りない。そこで時間を伸ばす。生なのであまり長く置けない。冷蔵庫中で丸1日でたしかに濃くなった。風味やとろみも感じられじゅうぶんおいしい。よいお茶の葉があれば夏のあいだはこうして飲むのがよさそう。

ほしいときに取り出して飲める。日もちしないのは当然だからちょうどその日で使いきれる量をつくる。何にでも合うし、ここを訪れる学習サポートの生徒にも出せる。

ほかの茶葉ではどうだろう

 まあやっていないがほかの茶葉で水出しできるか今後やってみようと思う。麦茶は定番だが紅茶なんかおいしそうだし、ウーロン茶はつくれるのかな。

こんなふうにまずは自己責任でたしかめてみるのはなかなかたのしいし、ふだんとはちがう味わいを経験できてしかも有用。夏休みの自由研究にどうだろう

おわりに

 水出し茶はそれぞれじゅうぶんお茶の葉をつかいきれていないかもしれないと感じる。

そこで使い終わったお茶パックを茶がらごとそのまま乾燥してリユース。流し台をきれいするのに使う。1回きりだが不綿布なのでけっこうじょうぶ。その日流し台をつかいおわるとそれで流し台をきれいにする。

こちらの記事もどうぞ


広告


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?