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英語か数学をあげるとおのずと国語もついてくる 「読み解くちから」はほかの教科でもつけられる
はじめに
高校のころは国語ができて、英語はふつう、数学がからっきしできない生徒だった。お手あげ状態だったわたしがいまなんと数学を中心におしえている。
この経験をもとに、わたしの主宰する学習サポートでは数学のどこがどんなふうにわからなくなるのか、生徒のきもちによりそえる。
おのずと数学と英語を中心にまなんでいるうちに、国語ものばすという教えかたをしていた。おとといの関連記事につづいて。
自信のなさは
高校1年生のなつやすみ。学校から配られた数学の夏休み課題が、最初の1ページ目からすっかり解けないことにほとほと参ってしまった。それほど高校では中学までの計算力にたよるやりかたは通用しない。まあそうだろう、トップ校でなくても進学校のはしくれ。そんなにたやすいわけない。そう思いこんでいた。
夏の焼けた坂道をとぼとぼのぼりながら部活に向かいつつ、なかまにそう言うと、「何が?むずかしくないよ。2日でかたづくよ。」その言葉にあぜんとした。べつのひとりもほぼおなじへんじ。どうやら数学はこじれてしまったよう。夏休み明けの実力テストはとんでもない点数。親から何点満点のテストなのかたずねられたほど。
これはやばいと油断まみれのきもちを入れかえつつ、学校からあたえられたテキストをみなおす。「赤チャート」。いまならとんでもない。わたしの現在主宰している学習サポートに通う生徒の在籍する全国有数の私立の進学校ですら、ふたつ下の「黄チャート」からはいる。これを2年生前半までにきれいに解ききることが目標。そのあと段階的にひきあげていく。
数学があだに
当時はそんなこともまともに知らずに赤チャートを手にほとほと手をこまねいていた。それからは数学と英語が学習時間のほとんどをしめてしまった。ついていくのがやっと。いまふりかえれば適したテキストを使っていないのが明白。なにごとも案内人がだいじ。
とくに数学は全国模試の結果はしばらく点数がないにひとしい状態がそれから1年以上つづいた。結果として数学と英語を維持できたなかまは旧帝大を受け、わたしはそれに準じる大学へ。なんとかほかの教科で挽回できて現役ですべりこめた。
こんなやりかたはよくない。高校レベルの数学の本質的なところが理解できるようになったのは大学を卒業するころから先。その経験もあって学習サポートにおとずれる生徒たちにはなぜ数学がわからないか、どこがポイントになるところか、上の経験がいきてくる。
経験をいかして
さまざま社会で活躍する高校で上位につけていた同級生たちの情報を耳にするにつけて、やっぱり英語と数学だなとかんがえる。
したがって学習サポートでは中学生をふくめて英数をしっかり基礎から土台をきづいていく。するとふしぎなもので英数の問題が理解できてくると国語もついてくる。理科・社会もそう。わかること、できて成績として結果にあらわれ自信になるようだ。
とくにだいじなタイミングは高校合格を決めた瞬間から高校入学まで。この1か月ほどで両方の教科を高校にすすんでもついていけるように生徒とタッグをくむ。いったん高校入試で過熱ぎみになっているあたまをクールダウンさせながら、ポイントになるところをやさしめでしかもまねできる解き方のくわしい解答集つきテキストをつかいつつしっかりと。
買ってもらったばかりのスマホを手にして入試後の春休みを謳歌する友人たちを横目で見ながら、学習サポートに訪れる生徒たちはせっせと中学校でやりのこした英数のポイントと高校1年の1学期の要点をひとつずつつかんでいく。
むしろこせこせせず、かといって気をゆるませすぎずゆったりとしたきもちで。高校入試からの連続なのでからだがついていける。高校にはいり授業がわかりつづけるにはこうしたちょっとした復習と予習のきかいがあってこそ。
おわりに
このはるやすみのとりくみこそが高校生活を充実させるのにアドバンテージになりたいせつな時期だと、わたしの経験もあいまって学習サポートをはじめてすこしずつわかってきた。
これならばきもちに余裕ができ、そのまま勉強だけでなく充実した高校生活をすごしつつ、2年生のおわりに目標大学を受けるメドときもちづくりができていく。
なにもつめこみはいっさいしてない。学習サポートでは1回1.5時間、週3回をたんたんとつづけるだけで2年間で目標大学受験をめざせるように。
国語ではやい段階でとりくみたいのは漢文と古典のそれぞれのルール、ならびに日本語の熟語の意味と漢字、それぞれのポイントをこちらもはやい段階で済ませる。読解力はむしろ英語と数学で。
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