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これからは大学入試共通テスト数学の長い問題文で、数学と同時に国語の読解力をつけられそう


はじめに

 今春の大学入学共通テストの数学の問題、とても文章が長かった。平均点がたいへん低く世間をにぎわせた。すでにこの学年の生徒たちは小学校以来、テストの問題が長いことは経験済み。解けるかどうかはべつとして。

わが学習サポートでは以前からやってきたことなのでむしろ福音ととらえている。その影響というわけでもないが、ここではこんな教え方も。

国語の学習で

 現代国語の学習は読書をふくめて時間をつかいがち。すると英語や数学にしわよせがいく。わたしが主宰する学習サポートでは国語の論説文などは時間の関係からみじかいものをテキストから探しだす。問題解答のポイントとなる課題を提示しつつ、こんなふうにあてはめて難解な文章をとくほぐして易しくしつつ解くといい、と以前ならば教えてきた。

いつもそんなふうに適した文章があるわけでないので、たまにわたしがnoteに記した雑文をダメな文章をさらし、その要点や主題さがしなどをしてもらう。

それでも足りないときは最近はこんなことも。国語のテキストをつかわないでやる手法。

国語の学習をかねて

 国語の学習において適する文章がないとき。数学をつかえるようになってきた。このところふえてきたじつにいい文章。ここ数年の模試の過去問などのストック。それを小出しにして国語を兼ねた数学の解説、あるいは数学をかねた国語の解説をしていく。

ポイントをつかめないと数学のどの単元をもちいてどんなふうに解いていけばよいのか理解できない。つまり、文章をしっかり読解できてはじめて解ける。いくら数学が得意でもそこそこの読み解く力を求められる。そのように文章が練られている。

現実の世界にそくした問題づくりと言えるかもしれない。以前のようなシンプルな問題のままこの自然界や社会に数学の世界がひろがっているわけではない。もっとふくざつにからみあい、乱雑で数字もきれいなわけではない。

このところ強化されてきた統計も必要だろう。自然や社会を観察し読み解いて、身につけた数学を駆使しつつ表現して真理にちかづいていく。

学問のすじみちどおりかもしれない。本来あるべきすがたかもしれない。もとめられている力なんだろうなあ。そうしないとこれからの世のなかにコミットメントしていけないだろう。

国語とわけずに

 けっきょくなにがいいたいかというと、国語の学習の一部は基本的には社会、理科…、もちろん数学などどの教科をつうじてもできるといいたい。いずれの教科書の文章でも日本語として破綻していないすぐれた文章。しかも学習する学年のヒトに合った文字や語句がつかわれ、理解をすすめやすい。

数学でもちいられる文章はとくにそのポイントとなるところをすべてみつけだせないときれいに解ききることができないようにできている。まさにパズルの各ピース。すべてそろわないとできあがらない。

おわりに

 長い文章を読みきってしかも数学を駆使しつつ、そこからものごとの本質にせまることができる。そんな経験をこれからの生徒たちはできるわけ。国語と数学の一挙両得。学年が上がりしあげの学年になるとこうした問題演習に時間をさいていく。

とりわけ応用力をやしなう段階にきたらこの方法は効果がある。総合力がもとめられる。

最後になってしまったが、日ごろからていねいにながい数学の問題を作られる方々のご苦労に感謝したい。ほんとうに問題づくりはたいへんなはずだから。

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