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この暖地の家で夏にエアコンのことを頭に浮かべないですごしてきた理由とは


はじめに


 梅雨あけを前にしてエアコンのフィルターをはずしてみた。やはりよごれていない。ほぼ例年そうだ。ここは暖地。なにも省エネの奨励をするわけでも山ぎわのすずしさ自慢をするわけでもない。ましてや家じまんすらするつもりは毛頭ない。

ただわが家のエアコンについて家のつくりとの関係にふれてみたい。

この場所の環境にあわせてむりなくくらしてきたにすぎない。夏を中心に1日の風をすなおに取り入れる風のめぐる間取りとしただけ。

この記事につづいて、この家ですごしてきたわが家のエアコン事情について記す2回め。

ことしは早めか


 ことしももうじき梅雨があけそう。そろそろ準備だけはしておこう、といすをもちだしエアコンに手をかけた。上ぶたをあけてフィルターをはずして外に出た。あかるいところでブラシをかけてみたがなにも出てこない。

 -やはりそうかー

いつもどおり。年に1,2回、数時間つかったぐらいではなにもよごれないようだ。なかのHEPAフィルター自体、まっしろ。ねんのためフィルターをもとのとおりにとりつけふたをしめ外側をふきんでふいておいた。

これでおそらくことしの手入れはおわりだろう。ほぼ例年どおり。5年ぐらい前に一度だけフィルターを水洗いしてかわかしたぐらい。その際にもよごれていなかった。

2001年製造のはずだが…


 このエアコン。昨年は上にしるしたように数時間2回ほど使ったぐらいか。基本的に家族もクーラーをそれほど欲しない。

この機器を2001年に購入した理由は来客のためだったが、もともとこの部屋を来客用にはつかわずじまいだった。よほどのことがないかぎり駆動させていない。

ただし冷房ぎらいというわけではなく、本業としている学習サポートの仕事場では業務用のもの(200V)を入れている。生徒たちがいないととめて窓を開けてすましている。

わが家の位置するところとは

 この地区の夏にはおもに午前中に海からすずしい風が吹いてくる(昔の「海の家」の感触。そして昼下がりにはこんどは山から小川沿いにひんやりした山風が降りてくることが多い。しかも谷あいなので西にむかう陽ざしは15時には山かげとなりあたらない。家のまわりはそれ以降うす暗くなる。

それからつめたい湧き水を家にひいている。やさいなどはこれで冷やせる。昼間の行水にはいい。これらのことがさいわいしてエアコンのお世話になることはほとんどない。

年に多い時で数回だから購入以来の20年ほどでおそらく電源を入れたのは数十回ほどだろうか。

家のまわりの環境とくらし


 周囲の環境をこの家に住む前からもうすこし知っていれば買わずに済ました部屋があっただろう。むしろ冬の寒さへの備え方をこれからは考えないと。そちらのほうでエネルギーを消費しそうだ。

ここは日本のなかでは暖地のほうだからこれでよいのかもしれない。わりと風通しを重視したところが功奏したのかもしれない。開口部を多くして(これはいまの高断熱の家のつくりとはぎゃくかも)、気候変動で風向きがおおきく変わらなければもう何年かはこのくらしができそう。

おわりに


 省エネを例年以上にがんばるつもりはないし、いつもどおりすごそうと思う。なにもムリせずともつづけてこれたくらし。

もう一度書くが、なにもむりな省エネの奨励をするわけでも、すずしさ自慢をするわけでもない。とくべつなことを必要とするわけでも、ほかの方に勧めるわけでもない。

この家のつくりは根本的に冬がさむい(それは建てる前から承知の上だった)。冬のしのげる暖地だからこそできることだと思う。


年齢を重ねていくとそのための対処法が必要になってくるだろう。

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