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減塩をいくつかの具体的な方法でむりなくつづけてこれた2

はじめに

 きのうの記事につづいて。「慢性腎臓病(いまでいうCKD)ですね。」と医師から診断をうけたのは25年前。ただちに栄養士による腎臓病食の指導があり、それ以来タンパク質制限と減塩の食事に。つづかなければかなりの高率で腎不全に進むおそれありと知らされ、戦々恐々としながらはじめた。

きのうとおなじなのは上でおしまい。きょうはまだまだわかりにくくてやりにくい腎臓病の食事づくり。食事療法をながくつづけて、そこそこ満足できるにはポイントがありそう。その多くはさまざまな方があげていらっしゃる。

みずからやってみて25年。おさえたいポイントを記してみた。これでも慣れないうちはいろいろあるし、つらいなあと思うかもしれないが、そこをのりこえられさえすれば…。

きょうはそんな話。

(注意)以下には健康に関する記述があります。あくまでも医師のアドバイスにしたがっての利用が望まれます。


食事のひとくふう

 きのうはとてもいそがしかったので、おかずのうちのひとつをインスタントのふくろ麺に。CKDでしかも食事療法をやっているかたにとってはもちろんそのままでは禁忌といえる食べものかもしれない。

でもひとくふうくわえてそこそこ満足できる食べ方がある。それをあえて記す。

インスタントラーメンでも

 「ええ~これは食べちゃよくないよ~。」と思われるものでもひとくふうで。その代表格ともいえ、文字どおり塩分豊富とおもわれているインスタントの袋麺。きのう食べた方法を。

材料(ふたり分)
ふくろ麺 1つ
具材となるたっぷりのやさい、だしこんぶやしょうが
このみでタンパク質制限範囲内の豚肉

  1. なべふたつに湯をわかす。

  2. 具材を準備。基本的にゆでられるやさい(安いものでかまわない)であればなんでもこれでもかといれてもゆでる(もしくは蒸す)とかさが減るので多すぎるかなでちょうどいい。

  3. 1のなべの片方で麺を下ゆで、もう一方に2のたっぷりの具材をゆでる。

  4. 1のゆでて塩ぬきできた麺のみを2のやさいなべにうつす。

  5. ここがポイント。いったん火を消し、袋麺付属の粉末スープを全体の1/3~1/2くわえ、ひと煮立ち。

これでほぼふたり分。もとの4.5gほどの食塩はこれで1.3~1.6g。ふたりではんぶんずつたべるので、0.6~0.8g。ほかのおかずをすこしだけ食塩量をおさえると1日5グラム台におさえられる。

いまの手順のポイントはゆでこぼしとスープの濃さ。すでに減塩になれているひとにとってはじゅうぶんなあじに感じられる。わたしは付属のスープはひとりぶんならば1/6量でおいしく感じられるので上の記載ならばむしろしょっぱい。きのうのスープは大さじ3杯ほどでよく、やさいが豊富なので1/2量の麺でもじゅうぶん満足できる。

はじめられたばかりの頃の方ならば、じぶんのスープの量はめんと多めのやさいのかさで半分以下ですむ。だしこんぶやしょうがの追加でうすあじをおぎなう。

もちろん、ラーメンだけでなく、そばやうどんでも無塩の麺のタイプが市販されているようだ。減塩タイプの製品もちらほら出てきているが、量を食べてしまうと元も子もないので要注意。

わかったこと

 最初はおっかなびっくり。よくよくかんがえてみれば加工食品は食塩相当量の記載されているものを選びさえすれば半分にするとかゆでこぼすとかのもうひとくふうで、食べる分量を守りさえすればそんなにこわくない。

最初はふつうの半分の食塩相当量をめざしていきさえすればじゅうぶんに目標に達成できる。途中段階をすこしずつ経てなれるとさらに減らす、しかも制限をじぶんでおこなうと成功しやすい。

気をつけたいこと

 市販の調味料のうち料理酒には食塩の入っているものがあるのでよくみてつかう。

きのうも書いたが料理全般において、とくに汁物は量をとりがちになりやすいのでもういちど列記した。

①具材を豊富にいれる。
②①の反映でひとりぶんの汁は大さじ2,3杯程度に。
③いりこやかつおぶしなどでしっかりだしをとる。香味もいい。
④可能ならば減塩タイプのみそ・しょうゆ、酒粕などで一部を代替。
⑤うすあじの汁ものでも1日に2回までにする。

だんだんとだしをしっかりとれるとおいしい。

おわりに

 慣れるとヒトの献立や弁当をみたら食塩相当量やタンパク質の量が数値ですうっとうかぶようになれる。そうなれると食事ごとでメリハリをつけられて、うまくすれば注意ぶかく選びさえすれば、かるい制限のうちならば市販品や、外食の一部でたべられるものがあると発見できる。

なやみながらも肩のちからをぬきつつ、比較的おおらかなきもちでやれるといいかも。


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