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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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#やってみた

プラスチック用品はほぼ買わないのに食料をいれるプラスチックの「いれもの」がへりにくい

はじめに  きのうタッパーはこれでさいごになりそうという記事を書いた。 それを記しながらわたしは「うそ」をついているなあ、こっちもふれておかないとなあとかんがえて、きょうあらためてそっち方面の記事を書いた。 たべものにくっついてくるプラスチック資材のおはなし。 農業をしていたころ  2年前までやさいやくだものをつくり、販売所で売っていた。やむなくつかうふくろや容器。たいていポリスチレン容器やポリプロピレンのふくろなど石油からつくられる。とうめいでじょうぶ。重たいじゃ

耳新しいはなしはヒトに半分伝わればいいほうかもしれない 「伝言ゲーム」のリスク

はじめに  むかし小学生のころ、クラスでやったあそび。伝言ゲームと言葉あそび。「だれが」「どこで」「なにをした」。 いずれもことばをつかったあそび。なかなか奇想天外でぐうぜん生じる意表をつくことばが真をついていて。 でも、そこにはふだんわたしたちがくらし、言葉によるコミュニケーションをするうえでだいじなことがあると思えてきた。 まずは伝言ゲーム  伝言ゲームはいろいろなやり方がありそうだが、ここでは適当に選んだ文章をまずおぼえて、つぎにつたえる。聞いたヒトがつぎへと

これからしごとで気の抜けない時期なのでふだんの食事をたんたんと いつものままのわが家の年越し

はじめに  ちょうどいまごろはクリスマスや正月のおせち料理の予約のチラシなどがはいるころ。くわえてこれまでさまざまな宴やパーティーなどに参加してきた。そうした「ハレ」に参加してきた経験からそれにまさるともおとらないおせちの料理の写真を見るとほぼこんなあじだろうなと察しがつく。 こうした商品にかかわる方々にはたいへん申し訳ない話になってしまうが、見ただけでおなかいっぱい。ふだんは質素な食生活をつづけているにもかかわらず、そう思う。バチあたりでかなしいことかもしれないが食欲は

リアルとバーチャルの物々交換 電子マネーの世のなかにどちらもあってもいいのでは そのしくみについて考える

はじめに  タイトルを目にされた方。おどろくに値しない。まっこうから現代の経済に異をとなえるつもりなど毛頭ない。 物々交換とは究極のキャッシュレス決済。ある意味アナログなしくみが共存してもいいのではないか。なにもかもがべんりで合理的なせかいではねえとふとかんがえた。 べんりさを享受するなかで  すでに紙幣や通貨を見なくなってどのくらいかな。すくなくともこのあいだ、てもちのカードがつかえない店で財布(これすらカード入れに変貌しつつある)からやむなくしはらっていらい、現金

研究しようとすればさきだつものが… 大手の理解と中小の悲哀

はじめに  研究パートで常勤スタッフの方々をサポートしている。最新の論文や報告などを目にすると、あらたな研究のアイデアがあれこれうかぶ。あれとこれ、そしてこの試薬があればとまわりをみわたして算段する。たりないものの価格をのこり予算にてらしあわせてみる。たいていたりない。 いいアイデアなんだけどなあ。たいていそこでボツになる。着手できるのは予算内で算段がつきそうなものにかぎられる。同時にてをこまねいていないでスポンサーさがしをはじめる。 なんと年度はじめから予算がたりなく

これからは大学入試共通テスト数学の長い問題文で、数学と同時に国語の読解力をつけられそう

はじめに  今春の大学入学共通テストの数学の問題、とても文章が長かった。平均点がたいへん低く世間をにぎわせた。すでにこの学年の生徒たちは小学校以来、テストの問題が長いことは経験済み。解けるかどうかはべつとして。 わが学習サポートでは以前からやってきたことなのでむしろ福音ととらえている。その影響というわけでもないが、ここではこんな教え方も。 国語の学習で  現代国語の学習は読書をふくめて時間をつかいがち。すると英語や数学にしわよせがいく。わたしが主宰する学習サポートでは

しがない地方国立大学院生3人組のOA化黎明(れいめい)期の顛末記

はじめに それはとつぜん現れた。すくなくともわたしにはそう見えた。大学研究室の急激なOA化のことだ。もちろんオフィスオートメーションの略でOA。 はたしてこの語が昭和の化石語かはさておき、半径20mほどの小さなせかいの些末で急激なOA化の顛末と掃き捨てていただきたい。 支店長のむすこが… ときは昭和(すでにふたつ前の元号か)の末期、地方大学の古ぼけた理系研究室のタコ部屋のごとき一室。わたしをふくめた3人の同学年の大学院生が机・いすをこの研究室のぬしである教授からあてがわれ

数学を「わかる」にするには:てがかりとなる4つの手順

はじめに 数学をわからないまま解決できずにいる生徒に対して教えるコツを。しごとをつづけるのに困らない範囲で。 「わかる」と「できる」は違いますが、ここでは「わかる」までに求められる要素にしぼってお伝えします。 高校時代に数学でどん底までいき、そこからなんとか「わかる」までたどりつきました。そして生業にして以降、「できる」への道のりの途上で気づいたことです。くわえてわからずに手の止まりがちな生徒をサポートするとき、なにが必要か実践から得たポイントでもあります。 ①どこがわ

10数年すごしただけの生まれ故郷  いつまでもいとしくみずみずしい感触をのこす理由とは何だろう

はじめに すでにいまの土地に居着いてからの期間のほうが、生まれ故郷ですごした年月よりも圧倒的に長くなった。 物心ついてから10年あまりしかすごしていないはずの場所がいまでも無性になつかしいし、いとおしい。なぜそう思えるのか。そしていま住む土地にその愛着の想いは共通するものだろうか。 たどれる時代 ネットで世界じゅうのほぼどこでも見られるようになった。なかにはリアルタイムで。路地裏や山道すら進んでいける。まさかこんな時代が訪れるとは夢にも思わなかった。 とくにこどもの頃に