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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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#学習サポート

未来の選択の幅を広げるための準備としての勉強をあたえられているか

はじめに ちょっとかたい表題になり恐縮ぎみ。きょう学習サポートの教室にむかう車を運転しつつ考えた。こどもたちは「なんで勉強するの?」とそぼくな疑問を投げかけてくる。表題をあたまに置きつつそのときどきにおうじて応えたり、考えてもらったりする。 ここをおとずれるこどもたちはいつもそれを悩みや疑問としてかかえているんだなと思いつつ。すこしでも前向きにとらえられてすすめていければと切に願う。ここではあくまでもサポーター目線で。 きょうはそんな話。 つぎも来るよ あきらかに足踏

大きな街ならばすんなりうまくいくことも中小の町ではいくつかくふうが必要

はじめに 個人事業であらたなアイデアでなにかを興す場合、大きな街ならばそれなりの需要を予測しやすいかもしれない。それを小さな町でおこなうには需要を掘り起こしや、ヒトの密度が疎なため広域で存在を知ってもらう労力が必要。 店舗まえの人流が日に10人を超えないならば(まさにそんなところ)、探して遠くからいらしてもらえるだけの魅力で集客する。そうたやすくはない。 きょうはそんな話。 教室をひらく そろそろ事業をとじる。どうにか20年ほど4人家族が食べるだけはなんとかなったし、

なにかを習得するには:ひととおり概略をてっとり早くくりかえしたうえでレベルをじんわりあげていくといい

はじめに このところ学習サポートで生徒たちをみていて思う。じつに千差万別。おなじ小中学校に通ってきた高校生たち。性格や考えかた、体力、そして気力。このクニの公立の義務教育は基本的に平等主義。 ところがそれを修了のころにはどうしてこんなにちがいが生じて、学力や運動能力だけでなく、ものごとの見かたやとらえかたがちがうのか。 たいへん興味ぶかい問いだが、すでに義務教育のはじまるころにはそのちがいの芽はありそう。ただその結果が修了時と相関があるかは、いまもって明確なこたえをもち

理科で細胞の単元を生徒に教えていて草食とは細胞壁を好んで食べることと気づいた

はじめに ヒトやタヌキは雑食性のいきもの。ライオンは肉食だし、ウサギやウシは草食。いずれもホ乳類にちがいない。何のちがいなんだろう。 それらの動物たちのちがいについて理科で触れる。目のつき方や歯の形状のちがいの説明があるにはある。中学生たちははたしてそれでしっくり納得できるのだろうか。 これって見たままじゃないか、理由ではないよなあ。理科はなぜを追求する学問。 あらたな疑問やなにかが浮かんでこないか。学習サポートをしていてふとそう思う。 きょうはそんな話。 「教わ

児童・生徒にとって各段階で計算をくりかえし解く「ドリル」のたいせつさをあらためて考えてみた

はじめに  小学生~高校生まで学習をサポートしていて感心することがあります。 それはドリルすること。教えていながらこういうことを書くのもなんですが、とくにこどもたちが熱心に計算問題を解いている姿を見ていると、おとなにとってはつらいと思える作業。わたしにはつづかないだろうなと思います。なんのためにこの作業をするんだろう。そう考えた時期があります。 読解力や思考力がもとめられているのになんで?とお思いかもしれません。だからこそ、計算や漢字でつまづかずに、時代のもとめる力の養成

これからしごとで気の抜けない時期なのでふだんの食事をたんたんと いつものままのわが家の年越し

はじめに  ちょうどいまごろはクリスマスや正月のおせち料理の予約のチラシなどがはいるころ。くわえてこれまでさまざまな宴やパーティーなどに参加してきた。そうした「ハレ」に参加してきた経験からそれにまさるともおとらないおせちの料理の写真を見るとほぼこんなあじだろうなと察しがつく。 こうした商品にかかわる方々にはたいへん申し訳ない話になってしまうが、見ただけでおなかいっぱい。ふだんは質素な食生活をつづけているにもかかわらず、そう思う。バチあたりでかなしいことかもしれないが食欲は

不登校の生徒を無理のないかたちでサポートして

はじめに  かなり以前のはなし。さまざまな理由で学校に行けない、勉強がいきづまっている生徒たちを中心に、はげましながら勉強を教えてきていまにいたる。そのなかでのひとこま。 じぶんなりの教え方と不登校生の成長のようすについて当時のメモなどを頼りにプライバシーに配慮しつつ示したい。 いま一歩前へふみだしたい、その手がかりやヒントがほしい方々へむけてのふりかえり。 親子であいさつに  ある生徒(仮名:真奈)が勉強を教えてほしいと母親といっしょにおとずれた。まったく学校に行

学習サポートのなかで力をつけていく生徒とは

はじめに  こどもたちの学習や生活の相談を十数年のあいだ受けています。成長して旅立つ彼らを見てそのたびに元気をもらえてきました。 さまざまなかたちで成長を見せますが、今回は学力をつけていく場合についてその共通した特徴を記します。 わらにもすがる思い  中学生までは保護者の方と相談に来られます。こちらがそうしてほしいとしているので当然ですが、やはり短い時間で状況を把握するには小中学生たち自身にポイントを話してもらうのは難しいと感じています。 そこで身近にいっしょに生活して

NPO活動のはざまで行き場がなく困っている若者やこどもたちがいる そこへサポートの手をさしのべたい

はじめに 行政の行き届かない部分をおぎない、新たな視点から手をさしのべるNPO法人(特定非営利活動法人、以下NPO)の活動。地域に数多くある。 すでに社会のなかで欠くことのできないだいじな役割を担っている。ところが自分なりにそうした団体の外から協力するなかで、あまたあるはずのこうした場ですら救えない人々がけっこういるとわかってきた。 あくまでも私見。各所の活動を非難するわけでもない。誤解しているだけかもしれない。でももどかしい。 気づいたところから ある団体と協力しつつ

人とヒト テレワーク(リモートワーク)を5年ほど併用して思うこと

はじめに あれっ、昨今の状況って1年半ほどじゃない?とタイトルをご覧になって思う方が多いことだろう。 じつは5年半ほど前からSkype、LINE、Zoomなどを使い、自宅とその近くの職場から、生徒たちのサポートをおこなってきた。 これでもネット環境に制限の多いこの地域での導入はそんなに遅くないほう。前職の中心街とはちがい、自宅エリア内には相談できる方すらいない。それなりに試行錯誤の連続。 ここまでやってきていろいろなことを経験してきたので、思うところを記しておく。 テ