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【読書録】死に至る病①
今回は人生で初めて真面目に哲学書を読みます!
読むのはキュルケゴールの『死に至る病』です
哲学書を読み慣れていないので、ゆっくりと読んでいきます。少しずつnoteにもかけていけたらいいと思っています。
絶望は死に至る病
「絶望は死に至る病」この言葉は有名なので、キュルケゴールを知っているという人であればご存知でしょう。
つまり、この本は絶望というものをテーマにした本なのです。絶望とは一体なんなのか?絶望するとはどういうものなのか?を説明しているのでしょう。(まだはじめの方しか読んでない)
絶望とは?
絶望とは「精神における病」と書かれています。そしてまた、「人間とは精神である」とも書かれています。つまり、絶望とは、精神における病、すなわち自己における病なのです。
さらに絶望には3つの様式があります。
①絶望して、自己を持っていること意識していない場合。(非本来的な絶望)
②絶望して、自己自身であろうと欲しない場合。
③絶望して、自己自身であろうと欲する場合。
皆さんはわかりましたか?私にはこの分類はさっぱりわかりません。
絶望するということが、人間が動物より優れている点
キュルケゴールは、絶望という病にかかるという点が人間が動物より優れている点と言っています。
なぜなら、絶望するということが、「精神であるところの人間の無限の直立と昂揚を意味しているから」です
なので、「絶望することができるということは無限の優越」なのです。
しかし、「現実に絶望するということはただに最大の不幸であり悲惨にあるだけでなくさらに最大の堕落ですらある」とも言っています。
動物と比べたときに、絶望できるような頭を持っていることが、人間の優れている点だけど、絶望自体は人間にとって嬉しいことじゃないということだと思いました。
絶望が死に至る病であるとはどういうことか
絶望が死に至る病であるというのはどういうことなのか?
絶望という病では、人は断じて死ぬことはないとキュルケゴールは言っています。
それなのに、「絶望はまた別の意味で一層明確に死に至る病」なのです。どういうことなのか?
それは、「この病は肉体的な死をもっては終わらない」のです。絶望の苦悩とは、「死という最後の希望さえも遂げられないほど希望がすべて失われている」状態であり、死ぬことができないということなのです。
死が最大の危険であるとき、人は生を願いますが、人がさらに恐るべき危険を知った時、人は死を願うのです。死が希望の対象となる程に危険が増大した場合、絶望とは死にうるという希望さえも失われてしまうのです。
「自己の内なるこの病によって我々は永遠に死ななければならぬ、我々は死ぬべくしてしかも死ぬことができない、いな我々は、死を死ななければならないのである。なんという苦悩に充ちた矛盾であろうか!」
おわり
今回は、岩波文庫の『死に至る病』の29Pまでのことを書きました。
まだまだ読み始めたばかりな上、哲学書をしっかり読むのがほぼ初めてなので時間がかかりそうですが、頑張って読みたいと思います。
哲学を語れるかっこいい大人になりたいです。
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