ChatGPTの発展による世界へのデメリットは何があるのか?
プロンプトエンジニアがでてきたり、ChatGPTによってさまざまなツールが出てきています。しかし、大前提としてChatGPTのデメリットをしっかりと把握しておくべきです。
これは、開発者側でも使用者側でも何が問題あるのか、ちょっと覗いてみましょう。
ChatGPTに「ChatGPTの発展による世界へのデメリットは何があるのか?」と聞いてみたところ、7個の回答が返ってきました。ChatGPTの発展により、起こりうる問題を回答を元にして、考察していこうと思います。
※原文は最後に付けてありますので、そこからそれぞれ考察してみてください。
本日の目次はこちら↓
1. Bias amplification(バイアスの増幅)
バイアスの増幅は、ChatGPTの発展によって引き起こされる可能性がある重要な問題の1つ目です。
まず、数学に例えてみましょうか。
男性と女性が受けた数学のテスト結果で、それぞれの平均点が出ている問題文だったとしましょう。それに対して、ChatGPTがトレーニングデータに基づいて学習した結果、男性または女性に関連する数学のステレオタイプを含んだ回答をする可能性があります。
例えば、「数学は男性の得意な科目だよ」というような一般的または統計的でありながらも、バイアス的な回答が生成されるかもしれません。これによって、女性の数学への関心や自信を低下させてしまう可能性があるのです。
次に、動物の例を考えてみましょう。
ChatGPTが動物に関する質問に対する回答を生成する場合、トレーニングデータに含まれる人間のバイアスが反映される可能性があります。たとえば、トレーニングデータにおいて犬に対する肯定的な情報が多く含まれていた場合、ChatGPTは犬に関連する質問に対して肯定的な回答を優先的に生成する傾向があるかもしれません。これにより、他の動物への理解や評価にバイアスが生じる可能性があります。
これらより、バイアスの増幅は、数学や動物に限らず、さまざまなトピックや領域で起こり得ます。ChatGPTは大量のデータを学習することで人間の知識や意見を模倣しますが、その過程でバイアスが強調されたり増幅されたりすることがあるのです。
しかし、このバイアスの増幅に立ち向かう研究者や開発者たちはさまざまなアプローチを追求しています。例えば、トレーニングデータのバイアスを除去するための方法や、ユーザーが回答を修正したりフィードバックを提供したりする仕組みを導入するなどの取り組みが行われています。バイアスの増幅を最小限に抑え、より公正かつ多様な回答を提供するために、AIの開発と運用においてこの課題に対処する必要があります。
2. Lack of fact-checking(ファクトチェックの欠如)
芸能人やアイドルなどが大好きな中学生だと思い、想像してみてください。推しのアイドルの最新情報や裏情報を得るために、ググったり、噂で聞いたり、chatGPTに聞くかもしれませんね。しかしながら、ChatGPTは賢いAIであるにもかかわらず、提供する情報を事実確認する能力に欠けていることがあります。一度使ってそう感じた人は少なくはないでしょう。
例えば、ある有名俳優がスキャンダルに巻き込まれたという噂がネット上で広まったとしましょう。それが真実かどうかを調べく、あなたはChatGPTを利用したとします。ChatGPTそのものには独自にその情報の真意を確認する能力がないため、誤った情報や噂を広めたり、誤解を招く可能性があります。これは、ファンやメディアの間でフェイクニュースのように混乱が生じたり、誤った情報が急速に広まることにつながります。
このようにファクトチェック(真実の確認)がかけていることで、ファンは、好きな有名人について、誤った情報や時代遅れの情報を信じてしまうかもしれません。これは、失望や混乱、あるいは関係する有名人の評判を傷つける根拠のない噂など、様々な結果をもたらす可能性があります。
しかし、このファクトチェックの問題に対処するために、現在、研究者や開発者はAIが生成する情報の正確性と信頼性を向上させる方法に取り組んでいるようです。いくつかの方法があり、ファクトチェックデータベースを組み込むことや人間のレビュアーを使って回答を検証すること、不正確な情報を修正するためにユーザーからのフィードバックを促すことなどを行っているようです。
3. Ethical considerations(倫理的な配慮)
ChatGPTのような言語モデルが欺瞞(ぎまん)的なコンテンツや悪意のあるコンテンツを生成する可能性に関連しています。倫理的な配慮は、ファクトチェックの欠如とも関連しているので、その点にも触れながら芸能人で考えてみましょう。
芸能界において、有名なアイドルがChatGPTを悪用した例を考えてみるというよくわからん例えを考えてみました。小説として読んでください(笑)
ある日、あるアイドルのファンがChatGPTに対して、そのアイドルの競演者に対して、ネガティブ・批判的な情報を聞いてみたとします。しかし、そのファンは本当の情報を知らないままChatGPTの回答だからと言って、その情報を信じてしまう可能性があります。それが悪用された場合、ファンやそうでない人同士の間に嘘や陰湿な情報が拡散され、トラブルが起こってしまいかねません。さらに、欺瞞的な情報を生成することにより、他のアイドルに対して誤った情報や評価が下ることがあります。ChatGPTがファクトチェックの機能を持っていないので、誤った情報を正確な情報かもしれません。これにより、他のアイドルのファン同士の対立などが激化するかもしれません。
また、悪意のある利用も懸念されます。ChatGPTが自動スパムメールを生成したり、フィッシング攻撃に関与したりする可能性があります。これらの悪意ある行為によって、多くの人々が被害を受けることがあるかもしれません。。。
これに対して、開発者側ではユーザーに生成された情報がAIによって生成されたということを明示する、悪意のある利用を監視するシステムを導入する、そしてファクトチェックの仕組みを強化するなどの対策をしているかもしれません。
4. Privacy concerns(プライバシーに関する懸念)
ChatGPTを展開する際には、トレーニングや改善のためにユーザーとのやりとりを収集・保存する必要があります。しかし、このプロセスで機密情報や個人情報が保存されることで、無許可の第三者がアクセスする可能性があるため、プライバシーに対する懸念が生じるのです。
家のセキュリティの例で考えてみましょう。
家のセキュリティシステムを導入する際には、センサーやカメラなどが家の中の情報を収集します。しかし、もしセキュリティシステムが不適切に設定されていたり、データが適切に保護されていなかったりすると、無許可の第三者が家の内部情報にアクセスしてしまう可能性があります。これはプライバシー侵害となり、家族の安全やプライバシーが脅かされる可能性があるのです。
同様に、SNSもプライバシーに関する懸念があります。SNSには個人情報やプライベートな情報を投稿することがありますが、もしセキュリティ対策が不十分だったり、不正アクセスが行われたりすると、その情報が他の人に見られたり、不正利用されたりする危険性があります。プライバシーを重視するためには、SNSの設定を適切に行ったり、強固なパスワードを使用したりすることが重要です。
5. Depenedency on data and computation (データの及び計算への依存)
ChatGPTのような大規模な言語モデルの学習や微調整には、非常に多くの計算資源と膨大な量のデータが必要であるため、このモデルへのアクセスが計算能力やデータへのアクセスが限られている組織や個人に制限され、AIの能力の不均衡を生む可能性があるということです。
仮想的なChatGPTを使って、いろいろな質問に答えてくれるとします。しかし、そのためには膨大な情報と計算力が必要です。頭の硬い人がこのChatGPTを使おうとしたとき、彼らは計算力やデータへのアクセスが制限されているため、この便利なAIの力を活用することが難しくなります。一方で、豊富なリソースを持つ組織や個人は、このAIの恩恵を享受することができるかもしれません。
このような不均衡は、教育やビジネスなどの分野で影響を及ぼす可能性があります。リソースに恵まれない人々や地域は、AIの恩恵を受けることが難しくなり、競争力や情報へのアクセスが制限されてしまうかもしれません。これは社会の均衡を崩す要因になりかねず、持続可能な発展を阻害する可能性があるのです。
この問題に対処するために、研究者や開発者はより効率的な学習方法や軽量化技術の開発に取り組んでいます。例えば、少ない計算リソースで効果的なモデルを構築する方法や、小規模なデータセットでも高精度なモデルを作成する手法が研究されています。これらの取り組みにより、リソースに恵まれない人々や地域もAIの恩恵を享受できる可能性が広がります。
6. Loss of human interaction(人間との対話の喪失)
普段の会話やコミュニケーションでは、友達や家族と直接会って話したり、学校やクラブ活動で一緒に過ごしたりすることがあります。これらの場面では、相手の表情や声のトーンなどから感情や意図を理解したり、共感したりすることができます。友達が悲しそうな顔をしていると、自然と声をかけて励ますことができるでしょう。
しかし、AIチャットシステムに過度に依存すると、このような対面でのコミュニケーションが減少してしまうかもしれません。例えば、ChatGPTを使って友達とのコミュニケーションを代替することがあれば、相手の表情や声のトーンがわからないため、相手の感情を正確に理解することが難しくなります。AIチャットシステムは単にテキストのやりとりに過ぎず、相手の感情やニュアンスを完全に理解することができません。
さらに、自動化された会話エージェントに依存しすぎることで、共感力や社会的スキルの低下を招く可能性があります。人間関係を築くためには、相手の気持ちに寄り添ったり、コミュニケーションスキルを駆使したりする必要がありますが、AIシステムに依存するとそれらのスキルが鈍化してしまうかもしれません。
人間との対話の喪失は、社会的なつながりや人間関係に影響を及ぼすことからも懸念されます。友達や家族との交流をAIに置き換えることは、感情的な絆や信頼関係を築く障壁となり得ます。
7. Unintended consequences and manipulation(意図しない結果や操作)
非常に複雑な言語モデルであり、その挙動を完全に理解し予測することは困難です。時には、ユーザーが明示的に指示しなくても、ChatGPTが有害な、攻撃的な、または操作的な応答を生成することがあります。これらの意図しない結果に対する保護は、AIシステムの開発と展開における継続的な課題となっています。
例えば、友達とのコミュニケーションがうまくいかず、ChatGPTに相談してみたとします。しかし、ChatGPTが理解しきれない複雑な人間関係の問題に対して、感情的な攻撃的な応答を返してしまう可能性があります。これはユーザーにとって混乱や不快感をもたらし、相談の目的とは逆の結果を招くかもしれません。
また、ユーザーが特定の情報を求めてChatGPTに質問したとき、ChatGPTが間違った情報を提供することがあります。例えば、学校の宿題の回答を尋ねたり、健康に関するアドバイスを求めたりした際に、ChatGPTが誤った情報を提供してしまう可能性があります。これはユーザーにとって不正確な情報だったり、混乱や健康上のリスクにつながる恐れや可能性があったりします。
このような意図しない結果や操作は、言語モデルの複雑さから生じる問題です。ChatGPTはトレーニングデータに基づいて学習しているため、トレーニングデータに含まれる偏見やバイアスが反映されることもあります。また、特定の指示が不十分な場合には、予測が外れることがあります。
これらの問題に対処するために、開発者はより良い指示やフィードバックの仕組みを導入することで、ユーザーの意図をより正確に理解するように努力しています。また、倫理的な配慮と透明性を重視し、ユーザーがAIの応答の根拠や信頼性を理解しやすいようにすることも重要です。これらの取り組みによって、ChatGPTのようなAIシステムの意図しない結果や操作を最小限に抑え、より信頼性のあるAI体験を提供できるようになるでしょう。
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