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foofooちゃんのハーモニカがすでにあって

天王寺アメニティプラザ1FのTin's Hallでアメリカンステーキフェアの演奏をステージに齧り付きで聴いていた。

毎月日曜日のDeep浪華Sonicで、演者の方を、受付とポートレート描きの合間にスケッチしていたそのある回のことだった。

ステージ背景に私の描かせてもらったピンクのベコニアがあり、その前で演奏してくれたのだ。

高くて明るい、ハーモニカが終わった。

私はトイレに駆け込んで15分ボロボロ泣いた。

なんで泣いたか。私の絵はこの人に相応しくないと思ったからだ。音楽はニュアンスだが、ニュアンスが空中の何かを巻き取って、クイか何かのようにわたしを頭から足元までつきさした。

私のふわふわの絵。お気楽な、気分だけの、何の感情も湧き上がらせない無力な絵。

私がこれまでに「こんなもんだ」「退屈だ」と思いながら、いい加減に勤めてた会社のことを思い出した。軽んじていたのだ。馬鹿にしていたのだ。愚痴を言ったり、不平を言ったりしたわけじゃなかったけど、本気になって、一生懸命企画書の一枚を、仕上げたりしてたろうか。

無力な絵はその辺からはじまって、
foofooちゃんの絵はもっとずっと前から、入院したことや、いろんなことから、私はほとんど何にも知らないけど、長い昔からはじまって、
私の絵とfoofooちゃんの音楽とは、この場に出くわした。

負けてしまってごめんね。
負けているとわかって嬉しいよ。

Tin'sに来ている演者さんは、みんな個人だ。
個人というのは、よっかからない。
よっかかるひとは、ふっとんでしまう。

2月4日(日)Deep浪華Sonic 13:00スタートです。
moosanz
K to R
ブルース大阪本店
squire
サイコパスギター

音楽だけなら、ライブハウスはたくさんあるけれど、Tin's Hallはハンバーガーが美味しいライブハウスです。





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