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横浜エアキャビン 乗車料、高いか安いか。

JR桜木町駅を降りてみなとみらい方面へ 少しだけ進むと 、 

広場の真ん中に 程よい大きさの 近代的 な 駅舎が 鎮座している 。

駅舎と言っても電車の もの ではない。 

2021 年 4 月に開業した ロープウェイ・ 横浜エアキャビンの始発駅である。 

空に向かって ふと 目を向ければ、 見える見える 。

ロープからブドウの房のようにぶら下がった モダンなゴンドラ が

空中を行き来している 。

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みなとみらいに林立する摩天楼、海、そして緑の木立。

その 間 を 縫っていく 近未来的な光景に 、まずは 胸が高鳴る。

 「日本初、世界最新の都市型循環式ロープウェイ」と銘を打つこの施設は

 世界的な照明デザイナー石井幹子 氏 の監修も受け 製作されたもので、

 このエリアを彩る新しい景観としてなじみ始めている。

が、その稼働距離は いたって 短い。

 桜木町駅側からのエアキャビンの目的地は、運河を挟んで向こうに見える

商業施設「ワールドポーターズ」隣接 の 運河パーク駅。

 片道 630 m 、 約5 分間の 行程で ある。 

乗車料金は大人 1000 円。 

こういった比較が 公平 かわからないが、 

例えば同じ神奈川県の観光名所 ・ 箱根ロープウェイ は 

全長約 4000 m。大人片道 1370 円だから1mの移動につき、 

「 横浜 」 に は 「 箱根 」 の 約 5 倍の料金を払うことになる 。

しかもキャビンは 運河上の 観光 遊歩道「汽車道」と並行して走って おり 、

それを ゆったり徒歩で渡 っても 

ほんの 10 分そこそこで 同じ目的地にたどり着 けるのだ。 

天気の良い日など汽車道沿いに歩けば

十分 みなとみらいの景観 を満喫できるわけで 、

わざわざ片道 1000 円の料金を払って

エアキャビンを利用する意味があるのだろうかと素朴な疑問を抱いていた。

それを確かめるべく桜木町駅舎内 へ向かう。

まだできたばかりの清潔感あふれる構内。

チケットを購入し 、 いよいよキャビンの 乗車口へ。

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平日 14 時過ぎの時間帯は客もまばらで 、

キャビンには 私一人 で乗りこめた。

ゴンドラが駅舎から空中に少しだけ突出した刹那、グーンとG がかかり、

私は横浜の空へと浮かび上がった。

 そこに展開された景色は、 

長年この界隈で生活してきた地元民である私にとって

衝撃と言えるものであった。

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眼下の運河に は SUP を 楽しむ集団が浮かび、

遊覧船に手を振る光景が見える。

海の真上約 40m にぶら下げられるこの気分。 

汽車道を行き交う 人々に 並走しつつ 遥か高く 、

 ゴンド ラは整然と進む 。 

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今まで 見たこともない角度からの横浜みなとみらいの光景だ。

いつの間にか私は子供のようにキャビンの窓に向かって膝立ちし、

この新体験を満喫してい た。

わかったことがある。

横浜エアキャビンは移動手段としてとらえてはいけない。

アトラクションなのである。

たった 5 分の体験だが、そこに 1000 円の価値があるかどうか。

私はその価値を 十分に 感じる こと ができた。

さらに付け加えるとコスモワールドの観覧車とのセットチケットもあり、

これが1500円。

カップルなどで夜景を楽しみつつであれば十分に元は取れるのではないか。

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私の地元にできた新施設。以上スポンサードなしのレポートでした。

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