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和とモダンが融合した住宅の事例とポイントを解説する「和MODERN13」

和モダン13

最新号12月18日発売しました!

和のこころを受け継ぎ、自然と共存しながら、現代の生活に調和する和モダンの住まいの魅力を伝える「和MODERN」。vol.13のテーマは、「いま」と溶け合うです。

現代の住宅に和の要素をバランスよく盛り込むには、さまざまな工夫が必要です。伝統的なスタイルをそのまま持ち込むのではなく、上質な和モダンの住まいとして成立させるための手法が学べる1冊となっています。

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和モダンの設計ポイント事例の解説は、泉幸甫・中村拓志・服部信康・武藤圭太郎・木原千利です。泉氏設計の「葉々」は、植物の要素を散りばめた落ち着きとともに活動的な面もある楽しい家。キッチン前のダイニングテーブル越しには緑豊かな庭が広がります。高窓部分には、泉氏がデザインした日除けも兼ねた葉っぱのスクリーンを貼り付けています。

敷地に対してL字に配棟された住まいには、離れという形で和室を配置。ここは、畳に障子や襖など、伝統的な材料を用いた本格的な和の空間に仕上げています。

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こちらは、服部信康氏設計の「露地を愉しむ家」。間口の狭い鰻の寝床のような土地に趣のある町家が立ち並ぶ、古くからの城下町の一角にあります。2階にLDKと水まわりを設けて、1階に玄関や廊下、個室、収納などを露地に配置。十和田石の土間が露地のように建物内に通じていて、中央部分には中庭もあります。

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「和との融合」をテーマにした住宅事例は、横内敏人・手嶋保・伊礼智・甲村健一・堀部安嗣。写真は、伊礼智氏の福島の家(上)、甲村健一氏の汐見櫓の家(下)。汐見櫓の家は、眼前に広がる風景を堪能できるよう、海と内部空間の関係性を読み解き、和風の要素を取り入れつつも現代的な構成で調和させた別荘。写真は主寝室と隣り合う1階浴室からの眺め。サッシはすべて引き込みにでき、松林の向こうに海の広がりを感じることができます。

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和のある暮らしでは、伝統的な江戸硝子の魅力を伝えて続ける明治32年創業の廣田硝子を掲載しています。江戸切子や吹き硝子など、手仕事による伝統的製造を継承しながら、 現代のインテリアに調和する商品をつくり続けています。

そのほかにも地域に根ざす工務店・設計事務所の“和"を感じる上質な住まいを16事例掲載しています。(掲載順)

リヴアース(岐阜県)/まつけんのリフォーム(松代建設工業)(長野県)/神奈川エコハウス(神奈川県)/木の香前川建築(富山県)/天野工務店(静岡県)/阿部建設(愛知県)/ゼン・コーポレーション(京都府)/真田建設(長野県)/やまぐち建築設計室(奈良県)/WARMTH坂口工務店(富山県)/遠藤建設(群馬県)/扇建築工房(静岡県)/新井建築(長野県)/木又工務店(大阪府)/カワイ建築(愛知県)