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NEW ME_ナポレオンジャケットを着る意味

PERSONZ THE BEST:GREATEST SONGS_ver.02再スタート!

諸事情で3月から延期になった「PERSONZ THE BEST:GREATEST SONGS_ver.02」が再スタートしました。

横浜赤レンガ倉庫2days。
赤レンガ倉庫は只今改装中。
お店は全て閉店している状況で唯一開いている3階ホールで開催したPERSONZライブ。
なかなかないことなので思い出になりますね。

2日間、PERSONZとしては最高にBESTなライブが出来ました。常にBESTを目指しているので次回は6/17の新潟にてまたまたBEST状態をアップデートしていきます。

ナポレオンジャケット

さて今日のNEW MEは「衣装」
私が今回着ている衣装はナポレオンジャケット。



名前の通り、ナポレオンジャケットとは、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトが着ていた軍服をベースにしたデザインのジャケットのことです。 87年のパリコレクションで発表した作品につけられたのがルーツ。

いわゆるミリタリーファッションの歴史とは、第二次世界大戦後のストリートカルチャーやサブカルチャーにおける若者たちの社会的闘争の歴史。
モッズやヒッピー、パンクの若者たちは、反戦や対抗文化、あるいは何らかの政治的な意思表示としてミリタリーアイテムを着用してきました。

着用したミュージシャンも、マイケル•ジャクソン、ジミ・ヘンドリックス、ビートルズ、ローリングストーンズ、シンディ•ローパー、往年のグループサウンズも衣装としていました。
その中でも気になったエピソードがジミ・ヘンドリックス。

ジミ・ヘンドリックス

アメリカからやってきた黒人が、イギリスの伝統的な服を身に纏って、左利きのエレキギターで爆音ブルースを演奏する…
気位の高い一部のイギリス人にとって、アメリカ人で黒人のジミが英国の軍服を衣装にすることは“いけ好かない”ことだった。

「ある夜、俺はあの服を着てロンドンの街を歩いていたんだ。すると青いランプを点滅させた車が近づいて来て、5〜6人の警官が俺に飛びかかってきたんだ。あいつら至近距離から俺の顔をまじまじと見て、容赦ない雰囲気で取り囲みやがった。」

ジミと警官の間でこんなやりとりがあったという。

警官「それはイギリス製か?将軍の服だろ?」

ジミ「だったらなんだってんだ!それが何か問題あるのか?」

警官「昔、その服を着て、多くの勇者たちが国のために死んでいったんだ!お前のような奴にその服を着る資格はない!」

ジミ「1898年のイギリス王立獣医軍団の払い下げ品を着たらだめなのか?とにかく俺は軍服が好きなんだ。アメリカ陸軍でずっと着ていたからな!」

警官「お前!警察をだますつもりか!それじゃどこの部隊所属なんだ!」

ジミ「ジ・エクスペリエンスさ!」

警官「お前は放浪の詩人にでもなったつもりか!?お前のような奴の顔を見ているだけで気分が悪くなる!」

警官たちは去り際に馬鹿にした笑いと共に、ジミに向かってこんな捨て台詞を吐いた。

「おい!お前はエクスペリエンスに属しているって言ったな。何を経験(エクスペリエンス)してるんだ?」

ジミは振り向きざまに一言。

「ポリス・ハラスメントさ!」https://www.google.com/amp/www.tapthepop.net/news/80666/amp

ミュージシャンにとっては元軍服である衣装を身に纏うのは戦争に対してのそれぞれの意思表示があるわけです。

21世紀。2022年。世界を巻き込むような侵略が戦争となり、しかも核兵器使用の危機感さえある今、戦争に対しての意思表示をするため私はナポレオンジャケットを着用しました。

ライブでも話しましたが、ミュージシャンは政治家ではない。私たちが世界の間違った動きに対して唯一出来ることは作品で伝えること。
爆撃され瓦礫の中、姿を変えた街。
市民が犠牲になります。
こどもや女性、お年寄りは逃げまどい、働き盛りの男性、女性も命を守るために武器を手にします。悲劇は連鎖します。

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