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自分を深く知ることで「着ない服」をなくす

これまで、ファッション産業に関与する環境問題について発信してきていますが、先日、ある書籍を読んだ際、「ここは自分が発信している内容に通ずる部分があるぞ!」と感じたので、その内容の要点を抜粋してお伝えしていこうと思います。

今回取り上げるのは、『美人だけが知っている100の秘密』という、美容ジャーナリストの齋藤薫さんが著した書籍です。

「女性は誰でも美人になれる」「美しさに差があるのは、美しく見せる方法を知っている知らないかだけ」という巻頭の言葉からはじまる本書。

100の秘密の中の1つで、「美人とワードローブ」という題目があり、そこには、是非とも知っておいて欲しい言葉が綴られていました。

著者である齋藤氏の経験談から始まる当項。従業員から独立し環境が変わったことで、周囲を意識して服の選別をする必要がなくなり、同じ服(着たい服)ばかりを着るようになってしまった。

この経験から気づきを得た言葉が非常に印象的でした。

『 女は、“自分をいちばんキレイにしてくれる服"を知っていて、放っておくとそればかり着るようになってくる 』

これは理屈ではなく、感覚的なもの。だからこそ、自分の感覚を大切にすることも大事であると、この言葉を通して感じます。

ただ、同じ服ばかりを着てしまうということは、着ない服も当然出てくるわけです。好きじゃないのに買ってしまった洋服、「服貧乏な印象を与えてしまう!」と着回しの技術はないけど買ってしまった洋服など、そういう買い物をしてしまった読者に、最高のアドバイスをなさっていました。

『 だからここで逆に、何度も繰り返し飽きるまで着てしまうヘビロテ服は、そもそも "なぜ、どこが" 自分をキレイに見せてくれるのか、まずそれをちゃんと分析すべき 』
『 "決め手" となるポイントを押さえれば、闇雲に服を増やし、特に着ない服をいたずらに増やしたりせず、より上手な買い物が出来るはずだから 』

このアドバイスは、オシャレをするにあたって核心をついていて、なおかつ誰しもが意識すべきことだと感じました。自分自身の魅力を把握していれば、ファッションも楽しめるし、何より自分らしさを表現することに繋がると思います。

加えて、無駄な買い物をしなくなることで、大量消費・大量廃棄といった環境負荷を軽減することも出来るので、洋服に対しての意識次第で、色んな側面で状況は大きく好転すると言っても過言ではないでしょう。

今回取り上げました『美人だけが知っている100の秘密』、残り99の秘密がありますが、どの秘密も目から鱗の内容で、どんどん読み進めたくなる1冊です。ご興味ある方、是非読んでみてください!


ここまでご拝読いただきまして、ありがとうございました。

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