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慈子(あいこ)です。

前回の続きです。

私の理不尽な怒り
何度も言いますがわかってます。

勝手に嫉妬して

勝手に、八木尾くんが配慮してくれなかったって騒いでいる


わかっているけど…

なんで配慮しなかったのか。

ああ、考えたくない。

都合よく考えたい。

私に嫉妬させたかったからでしょ!?

そんなふうに思いたい。
でもでもひどいよ
私はあんなの見たくなかったよ。

ぐちゃぐちゃの感情のまま
夜になり
私は家族にそんな様子を見せないように取り繕って過ごしてました。


するとLINEが鳴って。

開くと
八木尾くんからでした。


「今日は来てくれてありがとうございました。
綺麗なお花まで!!」

‥何事もなかったような文章で送ってきたな。

このまま普通に返そうか?
でもあんな態度とったし…
後に引けない。

明るく気持ちを言ってみようかな!?
そうしよう!!

「どういたしまして!
でもさ、舞台、ラブコメだったよね?
違うって言ったじゃん笑
嘘つき!!笑
ヤキモチ妬いちゃったよ!!笑」


笑、で全て中和するかな?
本当は笑じゃないけどな!!


そして


返事は来ませんでした。泣


八木尾くんは都合の悪いラインは返事をしない
もしくは半日遅れで返事をするのが得意です。


私はイライラがピークになっていました。

やっぱり
私にもう気持ちがないから無視なのか!?
それとも
ヤキモチ妬かせるためにやったことだけど
怒らせちゃった!という思いで返事できないのか!?


後者であって欲しい‥

でも確認できない。

うーーーー

こんな時は…


元カレだ。


私は次の日すぐに元カレを呼び出し
話を聞いてもらうことにしました。

ちなみに次の日も八木尾くんは舞台でした。


私のSOSに元カレは飛んで来てくれました。


そして八木尾くんがどういう気持ちで
しばらくカフェに来なかったか
ヤキモチやく内容だと教えてくれなかったか


考察してもらいました。

元カレなら的確な判断できるだろう
男同士だし。

参考になるよね。


そんな気持ちでいました。


すると元カレは


「あのさ。いつまで好きでいてもらえてると思ってるの?」


という冷たく突き刺さる言葉を発したのです。

「え…」


「前からおもってたけど
慈子ちゃんて彼女でもなんでもないよね?
なんでそんなに彼に執着してんの?
そして気を使ってもらえると思ってんの?」

「…」

元カレは
ため息をつきながら続けました

「カフェに来なくなった時点で舞台が優先なんだろうし
もう慈子ちゃんのことなんてファンの一人しか見てないでしょ
ファンにいちいちヤキモチ妬くとか言われても
相手しないよ。
それよりチケット売りたいでしょ。
だからヤキモチやこうが来てもらおうと思うでしょ。」


え。。。。

そうなの?
そっちなの??

それって
私、チケット代2500円にしか見てもらえてなかったの?


もう好きじゃないんだ。


それはしょうがないか‥
でもチケット代にまで私は格下げになったのかな

ひどくない?

えーーーひどくない!???


なにそれ!!!
私は全身が熱くなり
鈍い自分にも恥ずかしくなってきました。

八木尾くんにとって
慈子ちゃんとの全てのやりとりは
アクセサリーみたいもんだよ。

自分はモテてるって。


元カレはそう言ってコーヒーを飲みました

続く
☆☆

慈子

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