BB弾でアイロンビーズができるかな?
アイロンビーズって
ご存じですか?
「アイロンビーズ」を販売している(株)カワダのサイトでは、
アイロンを使って、簡単にモチーフが作れる楽しいビーズです。
好きな絵や形にカラフルなビーズを並べて、アイロンで熱します。
と紹介されています。
大人の方のハンドクラフト作品もありますね。
このアイロンビーズに似たような粒って、他にないかなと探したのですが・・・
プラスチックの、BB弾ではどうでしょう?
アイロンビーズのプレートを使って、BB弾でやってみたのがこちらです。
時間がかかりますが、一応アイロンビーズと同じようにくっついて、かたち作れます。
しかし、出来栄えは上の写真の通り、ちょっと残念な感じです。
アイロンビーズと、BB弾の違いは?
両方とも、プラスチックなのですが、
アイロンビーズのビーズは、ポリエチレン製(恐らく低密度ポリエチレン)
BB弾は、ポリスチレン製
ポリエチレンの熱変形温度(18.5Kg/㎝2)は、32~40℃です。
ポリスチレンの熱変形温度は、~104℃。
ポリエチレン製のアイロンビーズよりポリスチレン製のBB弾は、熱変形温度が高いので、その温度になるまでに、時間がかかったのでしょう。
また、形状が球体なので、力のかかり具合が均等にならず、「たこ焼き」みたいになったのだと思います。
アイロンビーズの筒状の形状は、圧力を均等にして、キレイに仕上げるためにも大事なのかもしれません。
熱変形温度って?
今回、プラスチックの柔らかくなる温度を、「熱変形温度」を用いて示しました。
「プラスチックが柔らかくなる温度」を考える目安は、その測定方法によって、「熱変形温度」「荷重たわみ温度」「ガラス転移温度」など、いくつかの種類があります。
室温では硬い「プラスチック」は、温度を上げていくと、「ガラス」のようなカチカチの硬い状態から、「ゴム」のように柔らかい状態、そして「水あめ」のように流れる状態へと変化します。
それぞれの変化は、少しずつ変化します。
氷が水になるときのように一定の温度(融点0度)で起こり硬い氷がシャバシャバの水になる変化とは違い、少しずつ変化するのです。
アイロンビーズの作製過程
は、このゴム状態の時です。
「アイロンビーズ」は、ただ単にビーズに熱を加えとかし水あめ状態にしてから固めているのではなく、ビーズに熱を加えて柔らかくしてから、力をかけくっつけているのです。
「アイロンで、熱とともに力もかけること」、そして「とかしてではなく、柔らかくしてくっつけること」、これがポイントです。
ポリエチレン
ちなみに、アイロンビーズのポリエチレンは、プラスチック素材の中で最もシンプルな構造であり、安価で加工しやすいため、大量に生産され、大量に消費されている材料です。
ストローでアイロンビーズ
プラスチックのストローは、ポリプロピレン。
ストローをちっちゃくカットしてアイロンビーズっぽいことをしたのが、こちら。
案外、かわいくないですか!?
ちなみに、おもしろ!ふしぎ?実験隊のショップのサイトでは、
『身近なプラスチックを詰めてみよう!』という、プラスチックのキットを販売しております。
良かったら、ご覧下さい。
また、スキも、お願いいたします。
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