はじまったばかりだけど、続けることを考える

【毎週火曜更新・時間堂、年商1億プロジェクト19】時間堂プロデューサー大森晴香です。ごきげんよう。明日は寒さが緩むという噂を全身全霊で応援しています。

お蔭さまで、レパートリーシアターがはじまりました。初日二日前の時点で、お客様:時間堂がマンツーマンの可能性もあった1月レパートリー、ふたを開けてみたら1ステージあたり平均20名以上のお客様に囲まれて、ひとまずほっとしています。ご来場、ありがとうございました。

やってみて思うことは大小とりまぜてさまざまにあるけれど、一番思うのは、「続けてこそ、レパートリーの魅力が発揮される」ということ。そのためには、持続可能な仕組が必要だと痛感しました。

というわけで本題。

レパートリーをやるのに必要な3つのもの

1. 雇用の確保

レパートリーシアターは俳優を拘束する。これが今回の一番強く再認識したことです。俳優たちは、平行していくつもの作品を、自分の中にストックしていかなくてはなりません。始動間もないというのを差し引いても、たとえ何度も上演した作品だとしても、稽古ゼロでは上演できません。
限られた時間で高いパフォーマンスを発揮する、ということはどこの現場でもどんな上演形態でも望まれることでしょうけど、レパートリーに取り組む俳優たちは、望む望まないに関わらず、物理的に強制的にその環境に常にいます。
今後、毎週末にレパートリーシアターをやる、という理想に向かうには、今よりずっと長時間を演劇に使うことになります。そうなったら、やっぱり雇用の安定は避けて通れない課題だな、と思います。

2. 業務の効率化

たびたび公演をやるためには、業務を効率化して、小さな労力で動かせる仕組がなければ続かない、と肌身にしみて考えました。
広報も、票券も、カフェも、掃除も、会場の仕込みも、スケジュールの組み方も、試行錯誤しながらどんどん無駄を省いていきたい。今回は出番直前まで俳優に接客をしてもらって、申し訳ない気持ちになりながらどうにも人手が足らなくてしょんぼりした日がありました。
アフタートークで「毎月あると、俳優にとっては短距離走からマラソンになるの?」みたいなご質問をいただいて、「毎月短距離走です」「800m走みたい」などと本音が出ていましたが、少しもデフォルメしていません。しかも、演出も俳優もみな、広報や会場準備からカフェ店員まで自分たちでやっています。
今回は息を止めて全速力で駆け抜ける3日間、という感じでした。有酸素運動にしたいものです。

3. 心と身体のタフさ

うまくいかないことがあっても一喜一憂しすぎず、ある種の淡々とした姿勢がとれないとキツイなぁと思いました。そして、どんなに業務を効率化してもやることがゼロにはならないですし、お客さんの前で演劇をやる、というのはエネルギーをたくさん使うものです。体力、大事。

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問題解決の魔法の杖や近道はなくて、ひとつひとつ実践して、成功したり失敗したりしながら私たちのやりかたを作っていくのだと思います。

たぶん、ほかのメンバーに聞いたら「効果的なプロモーション」を挙げるんじゃないかと思います。もう少し増やすとしたら「計画性」かな、とも思います。でも私個人が強く感じたのはこの3つでした、というまとめを書いて終わります。

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来月は横浜に演劇を出前します。
再来月はまた十色庵に帰ってきますが、私が別の現場にいます。
はじまったばかりにしていきなりイレギュラーな2ヶ月、しかも夏の劇場公演の準備もあるのですが、丁寧な仕事をしたいと思います。お、抽象的。

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2月のレパートリーシアターについてはこちら
1月のご感想はこちら(掲載OKにされた方のをほぼ全文載せています)

2月もカルチベートチケットあります。現在4枚ストックされてますのでよかったら挑戦してみてください。

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スキ・シェア・投げ銭などなど、大好物です。次回を書くエネルギーになります。次回はそもそもレパートリーシアターの魅力ってなんなのさ、を掘り下げてみようかな。

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