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2021夢日記  悪夢の再来  ji-jyo 11月10日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は一昨日に続いて悪夢的なものだった。しかもただ一つの悪夢と言うより悪夢のオンパレードと言った感じで、まるで動画サービスの関連動画が順番に流しっぱなしなっているような展開だった。
二日連続で悪夢が続くなんてあんまりないのに。

始まりはずいぶんと年期の入ったパチンコ店に入って行くところからだった。

僕は同僚らしき男と二人で行動していた。この後の会話から察するに、パチンコ店に入ったのは今から遊技をするために来たわけではないらしい。

『あいつらどこに行ったんだ? 生徒たちの情報ではこのパチンコ店にいることが多いって噂なんだけど。』

『でもここはだいぶガラの悪そうなお方達が多い印象だな。いくらなんでもこんなところに来るとは思えないが。』

どうやら僕は教師のようだ。時刻はまだ昼間だと言うのに、学校を飛び出して登校していない不良少年たちの捜索に来ているようだ。

パチンコ店の店内はとても一般市民が気軽に入れるような雰囲気ではなかった。見るからにカタギではないような人達しかいない。それに至る所で堂々と危ないお薬を使っている光景も見える。

『ここにはさすがにいないだろう。もう出よう。』

同僚にそう告げ僕らは来た時に停めた駐車場に戻った。

自分達の乗って来たシルバーのセダンの横にはどこの国の車種かわからないが明らかに外車の大きな黒の四区が停められていた。その車の前に座り込みスキンヘッドの大男が腕に何かを刺そうとしている場面に出くわした。

おいおい。よりにもよってこんなところでしなくてもいいだろと思ったが、とりあえず見ないふりをして車に乗り込もうとすると、

『おい。あんちゃん達。今の見てたよな? このまま帰れると思うなよ。無事に帰りたかったらあんちゃん達も打ってからだ。』

いやいやまずいでしょ。何なんだこの無法地帯は。

『おい! 早く乗れ! 逃げるぞ!!』

同僚を急かし、のそのそと歩くスキンヘッドに掴まる前に急いで車を発車した。幸い掴まることはなかったが、急いでいるあまり駐車場の出口とは逆方向に進んでしまった。これは致命的なミスだ。もう来た方向には戻れない。車を諦めて自分たちの足で逃げるべきか…。そう思ったとき突き当りの壁が破壊されているのが見えてきた。

あれは。そうか。きっとあの連中が警察などの追手から逃げる為の逃走ルートを作っているんだ。これはラッキーだ。あそこから出て急いで逃げよう。

特に追手が来るようなことはなかったが、とにかく一刻も早くこの危ないテリトリーから抜け出したい一心でアクセルを思いっきり踏み込み込んだ。破壊された壁の間をすり抜け、そこを抜けた先は左側には小さな土手が、右側には田んぼが広がる車が1台半分くらい通れる細道だった。

どこに続いてるのかよくわからないがとりあえず危ない地帯からは抜け出せたようだ。一安心しているのも束の間、同僚がまた焦り出す。

『お、おい! 前! 前からトラックが。あのトラックこっちに曲がってくるぞ!』

前方に目を向けると突き当りのT字路から4tトラックが右折してくるのが見えた。明らかにこっちが先に道を通っていたのに曲がってくるなんていったいどういう神経をしているんだ。この一本道ではすれ違える場所なんてないだろ。さっきから良からぬハプニング続きで何だかイライラしてきたぞ。もう絶対止まらないでこのまま突き進んんでやる。

『な、なあ。これ絶対すれ違えないしお前も突き進む気満々だけどどうすんだよ!? もしかしたらあのトラックさっきの奴らの仲間とかなんじゃないか?』

『大丈夫だ。俺にまかせろ。この土手を使って壁走行戦法で切り抜けてやるぜ。』

『いやいや! 無理だろそんなの! お前どうかしてるぞ!?』

同僚のまともな忠告も今の自分には一切届かない。このまま進み続ければ正面衝突は免れない。ここはもうやるしかない。一回もやったことなんてなかった必殺壁走行だ!

ちょうど良さそうな縁石のような部分に片輪を乗せ無理矢理ハンドルを切る。自分でも驚くくらいうまく壁に向かって車は進み出した。スピードを緩めればこのまま下に落ちてしまうだろう。より一層アクセルを踏み込み一気に駆け抜けてやる。

なんて…。かっこいいことを言ってるが。この作戦は致命的な欠陥があった。確かに壁は走れている。そこは称賛に値するかもしれない。しかし、だからと言って前から迫るトラックとすれ違えるほどのスペースはないようだ。このまま進めばちょうど車の上半分がトラックと正面衝突だ。とは言えもうどうにも出来ない。もうこのまま突き進むしか選択肢はないようだ。

...

想像しているように僕らの車は大破した。

衝突の衝撃で僕の体は頭と首、右肩は残って、他の部分は切断された不思議な形になって宙を舞っている。同僚は…。ちょうど頭だけ宙を舞い体は切断されてしまったようだ。宙を舞いながら同僚と目が合う。落下し始める同僚が呟く。

『だから無謀だって言ったじゃないか。』

そうだよな。ごめん。失敗しちゃったよ。

この後も普通なら即死だろう状況で夢は続いたけど…。今日はこの辺にしておこう。

さすがに2日続けて悪夢を見るのは堪えるな。
今日はなんか楽しい夢を見させてもらいたいもんだ。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 10月夢日記 ~ji-jyo~】


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