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2021夢日記 濡衣と重ねる嘘 ji-jyo 8月8日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は悲しくてやるせない展開だった。

始まりは夕暮れ時の街中を自宅に向かって歩いているところだった。

今日はこの後、友人の誘いで晩御飯をごちそうしてもらう予定となっていた。出かける前に一度汗を流す為にシャワーを浴びてから出直そう。

自宅の前まで来ると庭に何故かパトカーが止まっていた。
なんだろう? どうしてわざわざ庭の中にまでパトカーを入れているんだ?

『あー。息子さん? ちょっとお話いいですか? 実は昨晩に起きた少女拉致殺害事件のことでお聞きしたいことがありまして。』

『えっ? そんな事件があったのですか?』

その後、警察は何故か明らかに僕を疑っているような口ぶりで、いろいろ聞かれたが全く身に覚えがない。一通りの話しが終わるとそのときはひとまず帰っていった。

何だったのだろう。よくわからずシャワーを浴びようと家に入ると、中から足の悪い母親が出てきた。

『あんた、なんかしたのかい?』

『何もしてないよ。全く身に覚えがない。』

『それならいいんだけど。』

なんだか身内にまで疑われているような…。なんだかモヤモヤする気持ちのままシャワーを済ませそそくさと家を後にした。

家から出ると先ほど聞いた事件のせいか、外にはたくさんのパトカーを目にした。なんだか気分のいいものではないな。

友人宅でご飯をごちそうになりながら、さっきの話しを聞いてもらい再び自宅に戻ると、何故かまたもやパトカーが自宅の前から発進しようとしていた。

よく見ると後部座席には母親が乗せられている。なんだ? どういうことだ?

混乱している僕の前をパトカーはサイレンを鳴らして去って行った。

訳の分からない状況に何故か自転車にまたがり近くの警察署に向かう。
署に着くと僕は夢中で刑事さんに話しを聞いた。

『あの、何故うちの母が連れて行かれたのですか?』

『何故って。自分がやりましたって言うものだから。』

『は? そんなわけないでしょ? だって母は足が悪くてほとんど一人で外出なんて出来ないんですよ。』

『わかってる。わかってますよ。でも本人がそう言うんだからね。仕方ないですね。なんだろうなー。誰かをかばってるのかなー。』

刑事は何ともいやらしい目つきと嫌みったらしい口調で僕のことを見つめてきた。なんだ? 結局本当に疑われているのは僕と言うことか?

『このままだと自主してきた君の母親が犯人と言うことだろうねー。まあそれが本当だとしたらねー。足が悪いのにいったいどうやって犯行に及んだんだろうねー。』

ねーねー。うるさいんだよ。このクソ刑事。自主してきたから、はい犯人じゃなくてもっとしっかり操作しろ! と、心の中で叫んではみたもののいったいどうすればいいのか。

確実なことは、僕はやっていない。それに母もやっていないだろう。けれどこのままじゃ母親が犯人にされてしまう。それは困る。

『刑事さん。…僕がやりました。』

『やっと素直に言ってくれましたね。最初からそうしていればお母様もこんな目に合わなくて済んだのに。』

何なんだこの展開は。底知れぬ怒りと戸惑いに包まれていると解放された母親が前からやってきて、

『あんたどうして。本当にアホな子だね。』

そんな風に言うなんて、母親も最初から僕を疑っていたのか。全部、濡衣だというのに。そんな悲しい気持ちでいっぱいになったあたりで今日は目が覚めた。

信じてもらえないと言うことはなんてやるせない気持ちになるんだろうと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 7月夢日記 ~ji-jyo~】


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