2021夢日記 悲しい夢の中 ji-jyo 10月2日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日も入れ代わり立ち代わりいくつか夢を見たけれど、その中でもまるでショートムービーのような内容をさらに凝縮したような夢について書いていこう。

始まりは何時代だろう。とにかくきっとずいぶん古い時代なのは間違いない。そんな雰囲気を感じさせる木造で平屋ではあるもののとても大きなお屋敷の中にいるようだ。

僕の周りには3~5歳くらいの子供たちが大勢いた。もちろん自分も同じよなう年頃だ。ただどこか様子がおかしい。男の子は青い法被を、女の子はピンクの法被を着て、頭は男の子も女の子もどちらもおかっぱ頭だった。

もちろんみんな顔はそれぞれだった。でもそれ以外はまるで一緒だ。遠くから見たら誰が誰なのか区別がつかない程に同じ姿だった。

しばらくすると大人の男が小さな和太鼓を叩きながらやってきた。それを合図に子供たちは一斉に男女1つのペアになり手を繋いで屋敷の廊下を駆け回った。

僕がぼうっとしていると一人の女の子が手を引いてくれ、いつのまにか自分もペアになって駆け出していた。なかなかペアになれない子供たちは大人の男が無理矢理ペアを作り列に放り込んだ。
廊下の外側は綺麗に磨かれたガラス張りになっていて、外にはたくさんの人達がその様子を笑顔で見つめいていた。

なんだか異様に感じるその光景。僕らは見世物にされているような状態だった。

その後、場面は変わり僕は相変わらず青い法被を着ていたけれど、体は大きくなり成人の男になっていた。

変わらずさっきまでいた屋敷の中にいるとまた和太鼓の音が響き渡る。
子供たちは同じようにペアを組み駆け出した。最初はその様子をただ見つめいていたが、さっきのようにペアになれない子供たちを見つけると僕の体は勝手に動き出し、動けないでいる男の子と女の子の手を引き無理矢理繋がせ列に放り込んだ。

ああ。僕は大人になってさっき見た光景そのままに今度は自分がさっきの男の役割を担っているのかと理解した。

再び場面が変わると、今度は屋敷の外の竹林の前に立っていた。さっきまで来ていた青い法被は何故かボロボロで履いている足袋ももうじき紐が切れてしまいそうだった。

しばらくすると顔見知りのおばさんがやってきた。

『元気にしていたかい? こんなにボロボロになって。ほらこれ。』

おばさんは白いご祝儀袋のようなものを渡そうとしてきた。でも何故か僕は素直に受け取ることは出来ない。そんな僕を見ておばさんはおかしな芝居をしながら竹藪に向かった。

『あれー? 何だろうね? あの竹藪の中に見えるのは? あれはご祝儀袋かなぁ?』

そういいながら持ってきたご祝儀袋を竹藪の中に置いてきてしまった。
僕の元に戻ると、

『気にしなくていい。気にしなくていいから。さあ。早く拾いに行かなくては誰かに持っていかれてしまうよ。あれはあそこに落ちていたんだ。それをあんたが見つけただけだ。あれはあんたのものなんだよ。』

そう言いながら僕の手を引き竹藪に連れて行く。ご祝儀袋の前まで来ると僕は力なく膝から崩れ落ちた。

『ごめんね。ごめんね。僕が不甲斐ないからいつもこうやっておばさんに面倒をかけて。僕がしっかりしていればおばさんにこんな苦労をかけることなんてなかったのに。』

竹藪の土に頭をつけて土下座していた。ボロボロ泣きながら何度も謝った。不甲斐ない自分の情けなさとそれでも優しくしてくれるおばさんの優しさに堪え切れない涙が止まることはなかった。

気が付くと流れる涙で鼻がくすぐったくて目が覚めた。

おかしな夢だった。夢の中の自分はよっぽどやり切れない思いだったのろう。涙で起こされる朝はあんまり気分のいいものではないなと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 9月夢日記 ~ji-jyo~】


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