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2021夢日記 狂った少女と小さな病院 ji-jyo 7月6日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は久々にちょっと怖い展開だった。

始まりはどこにでもありそうな小さな病院にいるところからだった。

僕は特に体調が優れないわけではなかったが、どういうわけか病院に来ていた。

辺りを見回すと、病院内にいる他の患者たちも具合が悪いようには見えない。ここは軽度の人が来る外科医院なのかもしれない。

そんなことがわかったところで、相変わらず目的はわからないまま、とりあえずレントゲン室の前の椅子に腰を掛けた。

しばらくボーっとしていると、遠くの方から女性の悲鳴が聞こえてきた。

何事かと思い、僕は慌てて悲鳴が聞こえてきた方へ駆け出した。

病院の入口付近に来た時、悲鳴の原因に目を疑った。

そこにいたのは、赤々と血走った目を大きく見開いた小さな少女と、料理に使うにはあまりにも長い刃渡りの包丁を持った大男だった。

『お前ら! 早く金を出せよ! お前らみたいのが持ってたってどうしよもないだろ。』

!? 銀行強盗か? でもここは病院だったよな? 目が血走っているし、どこか気が狂っているのだろうか。

『おい! 何してる? 早く殺して金を奪え!』

小さな女の子がそう指示を飛ばすと、同じく目の血走った大男がそこら中の患者やナースを切りつけ始めた。

これはまずい。明らかな異常者たちだ。何の武器も策もない僕にどうこうできる状況じゃない。ここはひとまず逃げよう。とは言っても入り口の方には進めない。そうだ。さっきあったレントゲン室に逃げ込もう。

僕は急いで引き返し、レントゲン室の扉を引き開けた。

『いきなりなんですか? 勝手に入って来られては困りますよ。』

中には事の重大さをわかっていないレントゲン技師がのんきにカルテを見ていた。

『いや、あの、院内に異常者が! たくさんの負傷者が出ているんです。』

『えっ? そんなことが。どれちょっと私見てきましょう。』

『い、いや。やめといたほうがいいですよ。とりあえず警察が来るまでここで待機しておいたほうが…。』

『なーに。心配には及びませんよ。』

やけに自信たっぷりのレントゲン技師は、そう言いながら出て行ってしまった。本当に大丈夫だろうか。

僕は恐る恐るドアを少しだけ開けて外の様子を伺った。

その瞬間、聞こえてきたのは男性の悲痛な叫び声だった。おそらくさっきのレントゲン技師だろう。だから言ったんだ。ああ。無理やりにでも止めてあげるべきだったのかもしれない。

そんなことを考えていると、いよいよ僕のところにもあの狂った二人がやってきてしまったようだ。

僕は持てる力全てをドアの取っ手に込めて扉を塞いだ。

外からはきっとあの大男だろう。到底敵うはずもない剛力でドアをこじ開けようとしてくる。

もうダメだ。手がちぎれそうだ。諦めて手を離し、扉がこじ開けられたところで今日は目が覚めた。

久しぶりの怖い夢だった。相変わらず内容はめちゃくちゃだったけど、怖い夢はいつ見てもいいものじゃない。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 6月夢日記 ~ji-jyo~】


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