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2021夢日記 間が悪すぎるアラーム ji-jyo 9月11日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は残念な気持ちになる展開だった。

始まりはレストランでバイトをしているところからだった。

時刻はディナータイム。店内はたくさんの客で賑わっていた。
お洒落な洋風レストランなのに、いつもメニューは今日のオススメが一つしかない少し変わったお店だった。

『ラストオーダーはなしです。』

全てのテーブルにラストオーダーを聞き終えた僕はシェフにそう告げた後、急ピッチで閉店作業の準備に取り掛かった。今日はいつもに増して早く仕事を終えたい理由があった。
それは少し前から一緒に働き始めた同僚の女の子に想いを告げようと心に決めていたからだ。

これまでも何度も想いを伝えようと考えていはいたが、なかなか勇気が出ないままズルズルと時が過ぎていった。もういい加減、覚悟を決めなくては毎日毎日モヤモヤした気持ちのままだ。今日こそは絶対に想いを伝えてみせる。例え望まない結果に終わろうともこのままでいるよりは遥かにいいだろう。

『あ、あのさ。今日仕事終わったら少し話せるかな? 帰り道でいいんだけど。』

『うん。いいよ!』

よし。まずは話しをする約束は取り付けたぞ。あとは。さっき固めた決意を揺るがすことなく想いを伝えるだけだ。い、いかん。もう既に今から心臓がバクバクしてしまっている。そんな状況のまま残りの仕事を一気に片付けた。

仕事を終え店の裏口で彼女が来るのを待っていた。頭の中では何度も何度も告白のシミュレーションを繰り返し行った。大丈夫だ。いける。今日はきっといけるはずだ。

『お待たせー! じゃあ行こっか!』

彼女の声に落ち着かない心臓はさらに高鳴り始め、普通に歩けているかさえ心配になるほどだ。おまけにいつも笑顔で話しかけてくれる彼女にいったい何度、心を打ちぬかれたことか。

あ、あれ。さっき何度もシミュレーションしたはずなのに、なんて切り出せばいいんだ。始まったよ。いつもこうだ。本番に弱すぎる。いや、ダメだ。今日は必ず想いを伝えるんだ。そうだ。かっこ悪かろうが何だろうがもういい。よし。言うぞ。驚かしてしまうとしても、あー! もうどうにでもなれ!

『あ、あのさ!!』

ピピピピピー。ピピピピピー。

『ん? スマホ鳴ってるよ?』

あー!! よりにもよって、よりにもよってだよ! この時間に鳴り出すアラームは深夜枠にやっている連ドラを見逃さないために毎週設定しているアラームだ。何でだよ。肝心なときになんて間が悪いんだ。そんな風に思ったところで今日は目が覚めた。

夢で告白するシーンは何回か見たことあるけど、決まってその結末はわからずじまいがお約束だなと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 8月夢日記 ~ji-jyo~】


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