今日のレコードは「ビリー・ジョエルのストレンジャー」です。
今年1月24日、ビリージョエルが来日し、一夜限りのライブが東京ドームで行われた。
SS席で12万円とか。それでも4万人の満席だったらしい。
行けるわけがないので、アルバムを聴きながらキーをポチポチ押している。
一時代を築いたスターはたくさんいて、少なくない数のスターが、スキャンダルやアルコールやクスリや金や異性問題などで消えていった。
そんな戦争みたいな世界を無事に生き抜いた戦士は、レジェンドになって、今もこうして作品を提供し続けてくれている。
1977年に発売した「ストレンジャー」。このアルバムで世界に飛び出していき、翌年のオネスティが大ヒットして、世界のスターになった。
若いころ、仕事でニューヨークに行ったとき、現地スタッフがいたずらして、でかいリムジンをホテルに横付けしてくれた。日本で乗ったことがないリムジンにアメリカで初体験。まるでハリウッドスターみたいだ。
リムジンが走り出すと、テレビや映画でみた景色が次々と現れてくる。
時間は流れ夕やみに包まれると、ニューヨークは夜の街にかわった。
クリスマスには少し早かったが、あのクリスマスツリーに灯が点いていた。
街をブラブラする。ティファニーの店は混んでいた。
ここはなんの店だろうと覗いていたら、通りを歩いていた金髪の女性たちから「スケベエ」と呼ばれたことや、騎馬警官に付き添われてホテルまで戻ったことを、思い出してしまう。騎馬警官が夜の街にはまりすぎて、カッコよかったなあ。おもわずサインをねだるところだった。
アルバムは二曲目のストレンジャーになった。
ピアノと口笛が聴こえてきて、バラードかしらと思うと、とつぜんギターのカッティングが入りアップテンポのロックになっていく。
そして最後にまたピアノと口笛がながれ、フェードアウトしていく。
なんど聴いてもしびれるよなあ。
アルバム写真の仮面とボクシングのグローブの謎は、アルバム解説と和訳を読んでわかった。やっぱり、たまには古いアルバムを聴いてみるもんだ。
アルバムには、動画ではわからない、その時代の香りや記憶が残っていた。
その動画の世界では、すでにライブ映像が流れていてびっくり。