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飯豊山・50年前の登山

GT-X820を購入して、ようやく使い方もわかってきたので、白黒フィルムからスキャンしてみることにした。
白黒写真は、高校の頃に手に入れた、ミノルタSRT101で撮り始めたのだから、50年以上昔の写真があってあたりまえだが、スキャンしていると次々と懐かしすぎる写真が出てくるので、さっぱりとはかどらない。

荷物がどんなに重くても
カメラと酒だけは担いでいく
若さが眩しいなあ


この写真は、二十歳過ぎに、山友と二人で、飯豊山の南端から北まで歩いたときのものだ。
7月初旬で、登山シーズン直前の稜線歩きは、二人だけの世界が広がり、飯豊神社までは、誰とも会わない静かな山行が続いた。
写真を見ると、やせたガリガリ君が、でかい荷物を背負っている。
山小屋泊まりだが、全部無人なので、5日間の食糧やら燃料やら、30kg近かったような気がする。
広い稜線、濃いガスに取り囲まれて、どこを歩いているかわからない。
一瞬ガスが切れて青空がのぞいたら、まわりはウスユキソウのお花畑で、思わず立ち尽くして見惚れていて、写真を撮るのを忘れてしまった。

大きい山の塊だ
圧倒された5日間だった


その日に泊まる小屋に着く。
食事の支度が終われば、あとはすることがない。
晴れていれば、カメラを持って、その辺をぶらぶらして、パチパチとシャッターを切る。

これが当時の標準スタイルだった
キスリングとニッカボッカズボン
重すぎる登山靴にピッケルがやたら長い


そんな中の一枚だったような気がする。
ポジフィルムも持って行った気がするので、最後の楽しみにしておこう。

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