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通常学級担任のための発達障害児教育入門編 3

第2章 「気づき」を大切にしましょう

こんなことにきづいたら

 子どもたちの学習や日常生活の様子を見てみると多くのことに気づきます。
 まず、学習面・対人面・行動面・身体運動面など、思いつくままにあげてみましょう。数え挙げるときりがありません。でも、こんなにたくさんの課題、どうすればいいの?困難な課題をどのように改善すればいいのか困ったときが学びのチャンスなのです。
 高度情報化のシステムは進み、筆者らが参加した研究活動では子どもたちに発信タグをつけ、行動データや五感の変化をビックデータ化しAIに分析させることで学校の先生たちにフィードバックするという試みもあり、行動分析から「支援者には見えない気づき」を見つけるという研究も進められていますので、近い将来はそうした方法での「気づき」の情報を「支援者」が手にすることができる可能性はあります。データサイエンスの教育現場での活用はまだ緒に就いたばかりです。
 今はまだ「支援者の観察」「気づき」が大切だと思います。思いつくままに列挙しますが、「どれだけ対応する方法や工夫を持っているか」を考えてみましょう。

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