今、インドを騒がす大規模学生運動に巻き込まれている
事の始まりは10/28。僕が所属しているCentre of Japanese Studies(以下、CJS)のWatsAppグループに以下のような画像が投稿された。
「ホステル(寮)の新マニュアルに抵抗してストライキをするぞ!」というお知らせである。どうやら寮費が300%ほど値上げするようで、それに対する抗議活動をするらしい。
まあインドの大学はストライキとかするぞ、というのは前から聞いていたので特に驚きはしなかった。翌日は授業が無くなり、僕は呑気にオールドデリーのラッシー屋に行ったりマサラじゃがいもを食べるなどして過ごした。
そして、その日の内に以下のような画像が来た。
日付が変わった新しいポスターだ。この時はまだ「ああ、明日もストライキするんだな、明日も休みだヤッホイ」くらいにしか考えなかった。
しかし。
待て待て待て長くないか?
いつまでやるんだこれ……と流石の僕も少し心配になってきた11/11、事件は起こった。
朝、大学の周りに警察が出動しており、交通規制が敷かれていたのである。オートリクシャーは学内に入れず、また門の前も学生と警察で混み合っており僕らは恐る恐る徒歩で学内に入った。
この日は学校の周りに報道機関も来ており、何やら物々しい様子を醸し出していた。
どうやら大学の近くに政府の偉い人が来ていて、その人に抗議の意思を示すべく学外でデモ行進的なことをしていたらしい。
それがニュースになったりTwitterのトレンドになったりと、事は既に僕が想像していた何倍もの大事になってしまっていた。
挙げ句の果てにはこれである。
大使館がJNUに近づくなと言っている。
JNUの中の寮に住んでいる僕からしてみたらこんなのは全くもって無理な指示なので無視してしまったのだが、それでも全ての在印日本人にこんなメールが出されるほどの事件の渦中に居るというのは何だか不思議な感じがした。
学内は驚くほど静かであり、学生が極端に少ないことを除けば至って普段通りのJNUであった。しかしニュースを見るとJNUの大騒ぎが動画付きで報道されており、なんだかそのギャップが面白かった。
この記事を書いている11/19現在、まだ授業は再開せず、ゲートも封鎖されたりされてなかったりという状態が続いている。
先日はデモに参加した知り合いの日本人留学生二人がインド人学生と一緒に警察に捕まったという連絡も来た。
下手に頭を突っ込まなければ危険ということは絶対にないのだが、ストの影響で本来入るはずだった寮のシャワーのメンテナンスが延期になっており、11月も下旬に差し掛かった未だ冷水シャワーしか使えない状態となっている。
早く何とかしてほしい。
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