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約束を果たしに、Aqours 6th WINDY STAGEへ向かった話

あの日彼女、いや彼女たちが解き放った種を、僕はこの目で見たわけではないです。ニュースでしか知りえなかった「たまたま」のめぐり逢い。それが大きく変わり始めるとは、その時思いもしなかったのに。今ではこんなにも大好きであふれた世界にいることができる。いろんなことがあったけれど、やっぱり素敵なのは変わらないよ。

東京、いや、アキバドームには魔物ではなく、「夢」が棲んでいる。それは間違いなく彼女たちが蒔いた種がそこに根付いているからだと。名古屋でも、お台場でも、そしてこの場所でも、広がった芽が大きくなって、たくさんの花を咲かせていく。この瞬間を待ちわびていたのは、きっと僕だけじゃないと思います。

悪夢を見たと語った方がいました。会場に誰もいない、さびしい夢。続けられなくなって呪いに変わってしまうことが、何よりも恐ろしい。それは僕だって同じだ。結局この3年で彼女たちと触れ合って気が付いたのは、夢が続かなくなることを恐れていたのだったと。だからこそ、前に進んでいくことだけが正しいことだとは思っていません。どんなに気持ちが上向いても、向かい風が吹くことだってある。でもそんな時は、そうじゃない時まで遊べばいいんだと気づかされたのもまた彼女たちがいたからこそ。

さて。いよいよもってこの先彼女たちは何をかなえていくのだろうか?何を信じ、何を見つけ出していくのだろうか?今日はその記録です。

もう一度、セトリを通して

このツアーが持ちうる「バカ騒ぎ」から離れた先に見えていたのは、彼女たちの足跡をもう一度振り返るための場所。今回のライブのテーマは間違いなく「あゆみ」だったと思っています。残した足跡をたどれば、それはとても大きいものだったと。そしてそれは、どんな時でもあなたのそばにあるのだというものでした。アキバドームがイエローに染まった「未体験HORIZON」はその象徴としてあります。「僕らは夢で息してる」というのは、時に強烈で、時に残酷です。だからこそ、ユメをつなぎ続けてきたことこそが彼女たちの足跡であり、それが何よりも素晴らしいことであるのに、もう一度気づかされるわけです。

何よりも驚いたのは「Awaken the power」や「Next SPARKING!!」が、大一番ではなく「途中」に挟まっていたことでした。特に「Next SPARKING!!」は終盤かアンコールでやると思ってた方が大半だったんじゃないでしょうか?前後のつながりからして、いや、やってんなと。彼女たちの成長には本当に驚くことばかりです。思えば、ユニットライブの時から「本来は全員で歌う曲をユニットで歌う」というのがあったりしたのですが、その延長線上と完成系としてあのステージがあるのだと。そう思わずにはいられません。だからこそ、ネクスパが本来のような形で披露され、そしてそれすらも通過点になっていくんですね。続けることを選んだ彼女たちですから。

あらゆる人の救いになって

衝撃的だったのは初日のこれです。

Aqoursで特に好きな楽曲はどれか?と聞かれた時に必ず答える2曲があります。それがこの2つです。ええ、この時マジで心臓飛び出るかと思ったんですよ。しかもあのJ-POPアベンジャーズと一緒に、歌い踊るAqoursのみんなを間近で見れて。終わった後、目から汗が流れ出てましたね。

出会い・別れ
繰り返すってことが わかってきたんだ
でも笑顔でね また会おうと言ってみよう
ココロから、ね!

キラキラひかる夢が 僕らの胸のなかで輝いてた
熱く大きな“キラキラ”
さあ明日に向けて また始めたい
とびっきりの何か? 何かを!
それは…なんだろうね!? 楽しみなんだ

「ブラメロ」はイタリアでの経験も含めてこれまでの足跡を振り返り、「新しいAqours」を見つけた時の楽曲でもあります。それはすなわち「光る風になったことを認め、ユメを続けること」というものです。形は変わっても、根っこは変わらず先に進み続ける、と。そのための最後の仕上げとしての楽曲でもあります。そのうえで、また何かを始めたいと歌い上げるみんなが次にどんな夢を見せてくれるか、ということで。

歌いたいから(歌いたいから)
歌ってるよ(歌ってるよ)
伝われば
ココロ重なってく
揺られてひとつになりたい
そしてもっと 楽しくなりたいね
笑顔で楽しくね!
歌え歌え
エブリバディ!歌ってるとさ
世界はキレイな冒険を見せびらかすんだ
歌えば思い出す
まだ!まだ!あきらめないと
追いかける自分でいたいよ

そのうえで「smile smile ship Start!」が拓いたもの、それは「開拓者精神」です。Aqoursのみんなははいつだってチャレンジャーであるというのはみなさんもご存じの通りだと思いますが、剛健・忍耐・創意。そして何よりも、知らないユメに飛び込むことへの勇気。いわゆるフロンティア・スピリットを持つに至ったことがこの楽曲からうかがえます。もちろんこの精神には違った一面もあるにはあるのですが、それもAqoursのみんならしく。躓いたときはもう一つの面にそって立ち直れると。そう信じさせてくれるのです。

この2曲を続けてやったというのは、これからの未来に向けて、まだまだユメが続いていくんだという固い意思表示であるのだと感じます。ああ、よかった。

ぼくとあなたのやくそく

さてさて。好きを好きのまま続けるのは難しいです。そんなことはあの「モンスターズ・ユニバーシティ」でも描かれていましたね。これからおそらくまたユメから離れていく人もいるでしょうし、もう一度戻ってくる方もいらっしゃるのではないかと思います。それでも彼女たちはずっとそばにいることを、いつまでも歌いあげていくのでしょう。だからこそ、ぼくらもずーっとついていけるのです。

ステージに照らされる照明と、みんなが時たま重なる時がありました。本当に本当に眩しくて、手が届かないくらいです。それはあまりにも鮮烈で、まるで太陽がそこに現れていたように思います。そんな輝きを放つ彼女たちに、私たちは本当についていけるのか?という疑問を持たれる方もいるでしょう。でも大丈夫。彼女たちはいつだって繋がっていますから。もちろん私たちとも。

私はつながりを求めてラブライブ!のブログを書くことを始めました。それはなによりもアワードに衝撃を受けただけでなく、こんな人たちとつながりたい!と本気で思ったからこその思い出です。今こうして改めて振り返ってみると、そこから以上にたくさんの方とのつながりが増えていったことを知って、とてもうれしく思います。離れても、戻ってきても、つながったことは消えることなく続いていく。そう信じています。

本当に、ありがとうございます。

そしてこれからも。

彼女たちと共に次へ進むことが、私にとって何よりも幸せなのです。

明日もきっと、いやもっと輝いてるよ。

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