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「ミライが“現実”(いま)になるとき」 -“ラチェット&クランク パラレル・トラブル” を語りたい-

銀河中を股にかける準備はできていますか?

2021/6/11。ついにベールを脱ぐ期待の新作、「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」。PS5の新機能を活かしきった初めての新作になるかもという声もあり、とてつもないくらいの期待感の中で発売を迎えました。

さらにいよいよ、2023年よりゲームカタログ入りが決まり、じはんきもテンションが上がっています。でも「これどんなゲームなの?」という方も少なくないと思います。というわけで今回は、存分にラチェクラの魅力を伝えるnoteにできればなぁと!

どんなゲーム?

「ラチェット&クランク」シリーズを一言で表すと

「ガラメカを相手に向かってシュゥゥゥーッ!!
超!エキサイティン!!」

です。
ええ、冗談じゃないです。マジです。

アクションゲームに分類されることも多いですが、実際はアクション要素にTPSとRPG、の3つを掛け合わせた、ド派手シューティングアクション。これがラチェクラです。

キツネや猫のような見た目をした、(ほぼ)絶滅した種族「ロンバックス」のラチェットと、彼と運命的な出会いをした親友のロボット「クランク」が、さまざまな「ガラメカ」と呼ばれるガジェットを使いこなして銀河中を大冒険するのがきほんのコンセプト。
でもラチェクラってただ敵をぶっ倒して終わり、じゃないんです。時には頭を使ってパズルを解き、時には熱い友情と考えさせられる物語をまじまじと見つめながら、彼らの活躍を体感して楽しむ「活劇映画」、ラチェクラシリーズはここにおもしろさがあるのです。

そんな中で、今作がなぜ注目されるかの理由を3つ紹介します。

魅力① 「体感」がすごい!

PS5の特徴といえば他を圧倒するロード時間の短さ、雨や砂の感触まで振動で伝わる「ハプティックフィードバック」、そして反動などを完全再現、感触を超越した「アダプティブトリガー」、この3つに集約されると思っています。

「パラレル・トラブル」の「シームレスさ」は本当に衝撃的なものでした。空間にあるスイッチを叩けばもうさっきまでとは違う世界が広がり、ゲーム開始まで10秒以内(らしい)という、もはや読み込みを超越した何かです。これを活かしたアクションが本作の肝で、リフトテザーでの裏取りはその象徴だとも思います。

そして何より私が1番楽しみにしていたのがハプティックフィードバックとアダプティブトリガーによる「武器ガラメカをぶっ放し、敵に叩き込んだ時のリアルな感触、そしてそれに伴う爆発的な爽快感」です。反動や衝撃まで、ラチェクラのバーチャルな世界でリアルに再現された「感触」で敵をぶっ倒していくその瞬間は、おそらく人類が経験した中で「最高のストレス解消薬」になるであろうと思っています。(クソデカ主語)

また、トリガーを半押しするか、全押しするかで弾の出方が変わるものがあるなど、ものすごーく凝った作りになっているのがポイント。もうこれは現実に現れたロマンそのものなんですよね。じはんきは「エンフォーサー」というショットガンのようなガラメカを愛用してるんですが、このビリビリ大量に弾がドッカンドッカン流れていく大好きな感覚は体験しないとわからないものです。

今作に登場する新ガラメカは、今まで以上に一癖も二癖もあって、どれも目を引くような特徴がてんこもりにあります。
一例を挙げると、スプリンクラーを設置して、放水に当たった敵を緑化させて動けなくする「グリーンスプリンクラー」。
アイデアがぶっ飛んでて大好きなんですが、弾数が少なく使い所を見極めないといけません。ただ今作の中でも群を抜いて強力なガラメカなのは間違いないでしょう。

ラチェクラシリーズの戦闘は、複数のガラメカのコンボで一つ一つ敵集団の弱点をひっぺがしていく、一種のパズルめいたものです。どれか一つを使ってれば勝てる、といった単純なものではなく、ごっつい奥深さがあるのです。これがまた本当に病みつきになるんですよね。

魅力② 「ノリ」がおもしろい!

ラチェクラシリーズを作っているのは、「インソムニアックゲームズ」というアメリカのスタジオです。ときおりブラックユーモアあり、ときおり無茶苦茶なメタ発言あり、ときおりホロリありのノリは、同じアメリカの「カートゥーン・ネットワーク」の作品にも通じるものがあります。
日本や世界にはない、アメリカン・アニメーション独特のノリが好きな人は、きっとラチェクラのノリも好きになれると思っています。ぼくもすき。

作中には「インフォボット」と呼ばれる端末からムービーが流れることもあるのですが、これがまた本当にCN作品のあのノリのまんま。ヴィランが壮大な野望をシリアスに語ったかと思えば、直後にコロコロのような●ネタがあったり、みたいなのはほんとに日常茶飯事です。でもそれが欠かすことができない「味」になって楽しめるんですよね。

シリーズでお馴染みのキャラクターに「デカケツおやじ」なんてのがいます。この人、とんでもなくフリーダムな人で、物語にかかわるような秘密を道中平気で言ってきたり、リブート作では先の展開を当然のごとく知ってるかのように「2作目で会おう!」って本気で声をかけられたり。これがめっちゃおもろいんです。やることなすことはちゃめちゃなラチェクラシリーズは、この独特なさじ加減でできています。

魅力③ 「あたらしい展開」がすき!

それともう一つ。今作には「リベット」という「別の次元のロンバックス」が新しく登場します。いつもやられてばっかりの悪役「ドクター・ネファリウス」が見つけた「自分がラチェットたちに勝つ次元」の中の世界で、クランクのような友達に恵まれず孤独にその世界を過ごしてきたという前触れのある、魅力あふれる人物です。
そんなリベットがクランクとの出会いでどう変わっていくのか、圧政を敷くネファリウスに、そして自分そのものにどう向き合っていくのか、毎周プレイしててとーっても楽しみなんですよ!

ちなみに今作の英題は「Rift Apart」というんですが、この先頭に「D」を付け足すと「Drift Apart」、つまり「疎遠」になるんですね。とんでもなく不穏なタイトルですが、ネフェリアスによって別の次元に飛ばされて離れ離れになったラチェットとクランクが、それぞれお互いの絆の強さにもう一度気づく物語になったんじゃないかなぁという。

今作はPS3で発売された「INTO THE NEXUS」の続編に当たります。久々の完全新作なんです。この作品、それより前のラチェクラをプレイしていなくても楽しめるという公式の声はありますが、ディメンジョネイターの使い方が「頭にかぶる」から「銃のようにぶっ放す」に変わった理由など、歴代シリーズをプレイすると浮かぶ謎もあったり。

おわりに

まだまだ進化を続けるラチェクラシリーズ。歴史の転換点となるこの作品は必見です。

あなたもぜひ、このはちゃめちゃな世界へ!

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