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争点はカジノ、横浜市長選

オリンピックの陰に隠れまくりですが、横浜市長選挙も戦いが始まっている訳で、8月の投票に向けて各陣営がスタートを切ったのがオリンピック開会式の日と同じ日。

カジノに対する反対が多いので、多くの候補者がカジノ反対なんですけれども総勢9名が立候補の予定だそうです。
現職の林市長もいますから、カジノ推進派対カジノ反対派と言う形で戦いは始まっている訳ですね

反逆の小此木八郎

横浜のカジノ推進を後押ししていると言われている自民党ですが、小此木八郎さんの反カジノを掲げての市長選立候補と言うのが大きなニュースになっていたかと思いますが、けっこう地元横浜でも話題にはなっている案件でありまして、なぜ小此木八郎は反カジノになったのか?なんて事で自民党弱体化説から菅義偉退陣等大きく話題になっているのですね。

政治界隈での話と、居酒屋政談では趣も違ってきますけれど、政治界隈での話では派閥の勢力書き換えって事になるのではないか?ってのがやはりメインとなっております次第。
マスコミではこの話がでた直後から、ハマのドンと呼ばれている藤木幸夫さんが影響しているのではないか、と言う事を言っているのを多く見かけましたがしかしこれは横浜の反カジノ、進カジノの実情を判ってない無責任報道と感じなくもないですね。

すでに、昨年の段階でカジノ反対派陣営は藤木さんを中核に据えた形で動いていて、立憲民主党や市民ネットワーク、国民民主等が集結する形になっていました。
藤木さんも元々、カジノは容認の様な事を言っていた部分があったからその頃から情報をアップデートしていない上に調べても居ないマスコミの怠慢と言う事になりますが、外国企業がメインと言う話になってからは反対派です。

横浜市のカジノを推進する際には、IRの理念に則り観光の強化、海外からの観光客、ビジネス客の宿泊の利便性の強化なんてのがメインと言う事があり、そこに必要ならばカジノの併設も認める、みたいな形。
それに対して林市長は、カジノ有りきで話をすすめて反感を買ったこと、ハマのドン藤木さんは、カジノ=賭場である以上、犯罪の問題や海外企業のみならず海外反社が来る可能性等に対して懸念を表明した、って形にはなっています。

小此木さんは最初はIR賛成だったし、自民党もIRが推進される事での旗振りとして横浜市のIR特区なんて感じで喜んでいましたがカジノオンリーな状態、結局海外企業と外国人が利益を持っていく可能性から実はすでに推進と反対の二派に分かれていると言っても良い状態ではあったのですよねえ。

小此木さんはIR推進だけどカジノには消極的と言われてもいましたが、菅総理は官房長官時代からカジノには積極的と言うのが多く横浜市民の印象かもしれません。

だから、死に体だった林市長が二期目等を狙って自民にすり寄って毒まんじゅうを食ったなんて言う人もいる訳ですよねえ。

そして、小此木さんはどちらかと言うと保守・愛国系派閥。
加えて台湾寄りの人なんですね。
その様な人が、横浜市でのカジノを行う企業に中国の企業が入ることなどをよしとするかどうか?は、元々神奈川県の右翼の間でも議論されていた、とか。

加えてアニメ声優が休憩時間に近所の靖国神社で休んでいたと言う事で圧力をかける様な中国を容認するかどうか。

奇しくも今の菅総理のバックは親中派と言われている二階さんとなっています。
自民党の弱体化や、菅総理の支持率低下とは関係なく親中派への反撃は考えていたと言う事はあるだろう、と言う事に加えて本来なら味方になりうる藤木さんが、反カジノ陣営に行ってしまった事は自民党の横浜での地盤が揺らぐ事の危機感はあり、反カジノを表に出してきてる事は予想しておく必要はあるのですね。

松沢成文も参戦する

松沢成文さんも参戦しますが、カジノ反対を言っています。

ですが、この人はカジノの賛否を問う投票では賛成票を投じてる人なんですよね。
今回、市長選に出ると言う事でカジノを反対する立場になっていますが、当選したらくるっと手のひらを返すのではないか?と思っている人もかなりの数になってきている、とか。

そもそも松沢さんが市長選に出る意味はあるのかないのか、と言うと市民の目線で見れば無いのですけれども、維新の会と言う事で考えると意味はあるでしょうね。

維新の会は地方行政を掌握することが戦術の一つとなっていて、市長や知事等をとりそろえ、地方行政から維新の政策を実行していく形を取っている状況。

大阪等はその良い例ですね。

で、一昨年の段階で藤沢市長選挙に出馬を表明した水戸将史さんは当時は無所属でしたが、20年の選挙の後しばらくして維新に入っています。
藤沢での支部長となっていると言う話を聞きましたが、藤沢市長選挙の時から維新が支援していたのではないか?との話も聞いたりしていまして、街宣車が維新のものだったなんて話もあります。

今度の参院選だかに出るとの話も聞きましたが、参院選はその次の市長選挙に向けての布石と言う事を野党系列では噂する声も多いとか。

そういう話をあわせると松沢成文さんの市長選出馬は神奈川県の維新系首長の陣取りゲームの最初の一手かもしれませんね。
横浜、藤沢と抑えて川崎や相模原などを抑えて神奈川を維新県にすれば、彼らの言う小さい政府は実現が容易になると言う腹積もりかもしれません。

奇兵、山中竹春

そんな中で、立憲民主党が公認するだか支援するだかの山中竹春と言う人はかなり異色中の異色。

大学の教授として、新型コロナウイルスの事やワクチンの事などを研究し発表していると言う現役バリバリ理論派系の人ですがこれを擁立して立憲や市民ネットワーク、そして反カジノ陣営が理論武装している感じです。
立憲民主党、市民ネットワークは総力をもって支援するでしょうし、現状の低支持率の野党陣営が巻き返す、勢いを持って反撃に転ずるを印象づけるならこの戦いは負けられない戦いになる、といえる状況。

立憲民主党がバックと言う事でマイナスになるんじゃないか?とか、反カジノで挑んでも、カジノ推進派が首相よりなら自民党も彼を最大の敵とするのではないか?と言う話もあるにはありますが、彼が優位なのは先程からなんども出ているハマのドンこと藤木幸夫さんが応援についたことにありまして、カジノ反対派や子供の健全育成を目指す人、またパチンコ等の反対を行っている人達も、右派でも反カジノ、反海外企業優先の横浜市長って事では支援を少なからずする、と言う動きもないわけではないのですね。

この山中さんはすでに精力的に動き回っている状況ですし、所属大学でも学生が応援しているとの話もあります。

博打場のデメリットは多い

カジノが海外企業に無制限で許可が出されていると言う状態になってしまえば、そこに群がる黒い方々の暗躍はさけられません。

ラスベガスは、反社会組織の介入は一切受け入れない伝統を作ってやってきていますが、それができなければ荒廃するしかない、と言うのもまたあるそうです。
バグジーだけがラスベガスを作れるなんて言うのも有るようですが、バグジーはラスベガスを作る時に徹底して犯罪組織や荒くれ者に蹂躙されないようにしていったそうです。
そして、何度も嫌がらせや脅し、時には犯罪による威嚇なんてのを受けながらも反社を排除して今の健全な娯楽都市の原型を作ったなんて言われてるようですね。

そこまで徹底できれば良いですが、金の動きやその金に群がる人、また海外からの船が増える事での、脛に傷持つ方の港湾での問題や犯罪の増加を懸念せざるを得ないと言う事も指摘されていました。

更にギャンブル依存症や、違法薬物、売買春の横行等が懸念されるが対策はどうるのか、その費用はどうするのかは議論されていない、と言う話もあります。

税収は多分上がらないw

林市長は、カジノがあればそこからの法人税や観光客がお金を落とす事などを理由に税収はあがる!と言っていましたが、外国籍企業だと日本のいち地方行政区に税金を支払う事をするかどうか不明、とも言われていてAmazonの様に地方の税金は無視するのじゃないか、なんて言ってる人もいました。

また、観光客がくればホテルに泊まるからホテルも潤うと言う理由を言いつつもカジノから遠いホテルには客は泊まらないのではないか?と言う批判も。

横浜市のあらゆる地域が潤う様な計画にはなっておらず、カジノだけではなく観光もするはずだ!と言う楽観的な予測、願望で成り立っているのですね。

ですが、カジノをする人は賭け事をした訳で、海外的には横浜港位しか有名じゃない横浜市を観光するとは思えないし、観光に行くにせよ、横浜以外に行くだろうと言う予測もあります。

また、観光客が何かの問題、災害などで来れない場合にはどうするのか?と言う事も言われていましたがそんな事はそうそうおこらない!なんて反論もあったりしました。

起こってしまいましたけどね?

横浜市に税金がたっぷり入るためには仮にみなとみらい地区の中心エリアにカジノを作ったとしても周辺の観光スポットが生きていないと意味はないですが、横浜観光をした人は判っていると思いますが、そういう観光地ではないんですよねえ…。

特に桜木町や伊勢佐木長者町界隈は、中田宏さんが市長だった時に衰退しはじめてしまい、割とシャッター街な状態とも言えます。
そして、風俗店が多いところです。
この風俗店を利用しようとする、と言うのであるとすればいわゆる売春宿が闇営業なんて事になるかもしれないですが、違法風俗ですからね。
税収につながらない事になる癖に金だけは落ちていく状況。

また、民泊利用なんて話もでましたが、民泊は反対する住民も多かったし、実際にトラブルが多いとなると不可能とも言える。
民泊に使われたマンションでは退去者が増えたと言う話もあったようですが、そうなれば住民税なんてのが取れなくなる。

それどころか横浜から出ていく可能性のたかーい人が増えていくだけなんですよね。
実際のところ、待機児童ゼロ詐欺って事で別の市に引っ越していく人が多い、と言う報告もあったと言うのは人づてに聞いていたりします。

生活自己防衛状態

結局、今度の市長選挙にどれだけの市民が興味をしめすか、と言うのがポイントと言う事になります。

林市長は選挙の度にカジノは白紙と言って当選したらカジノやります!みたいな事や、新市庁舎は再考とか言ってたはずなのにでかいの作ったり。

この新市庁舎だってなんで1階と2階がテナントビルなんだよ、と言う話も有るほどに無駄に華美、金がかかっていると言う代物だそうで。
市庁舎としての機能は充実したようですが、反面でかくなりすぎて利便性は悪くなったとも聞きますし、何より税収が少ないから金がないのでカジノ推進!なのにあんなに金をかける意味が判らない!と言う声もあるのですよね。

なので、9名程が出馬する市長選挙に関して言えば自分達でしっかり吟味しないとなりません。
ただ、反カジノで出る人が多いので反カジノ票がバラけて結局、また林市長です!となったらもう大手を振って環境破壊なカジノ推進をするのではないか、と言う可能性もある訳です。

環境は何も自然環境だけではありません。
みなとみらい地区だって近隣はちょっとあるけば住宅もあるわけで住環境と言うのをしっかりと考慮して、自分達の生活を守る為に投票をしなければいけないな、と言う認識をもっと多くの人が持たないとやばいかなあ、と言うそんな絶望的な状況になってきている横浜市長選挙、だったりするのですね。

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