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活力湧くぞ土弄り

実家NPO峠工房が、羽太郷土資料館を借りて数年。
私等が借りる前数年前に借りて夜逃げした老人グループホームをやっている人達が残した問題を片付け、色々と(自分の生活等も含めて)再生したり修復してて、ちょいとっ手伝ってくれる人も増えてきたので、一気に資料館の庭の回復及び改修作業に入った訳なんですが、これがまたひどいです!

本来の庭とそこを破壊してしまった部分の混在はこれはもう発掘作業と言ったほうが良いよね、と言う感じになりますし出てくる物も元々使ってた物がその目的を喪っているなんて面もあってなかなかどうして一筋縄では行かない状態、と言う感じでした。

散策路的なモノがあった

本来なら庭も展示場所の一角なので、散策すべきモノや休む場所等もあった訳ですが、私達が借りた時には貞子の井戸とか呼びようがない、コンクリブロックで作った円形の直径2mほどのオブジェ?があってこれが庭の大部分をしめていて、同時に鎌倉式竈の前には謎の手作り感満載竈があったんですが、これがその部分の大半を占めていた訳ですね。
こうなると庭は人が入らないので荒れ放題ですが、借りるとなるとそうもいかない。

庭に至る経路の確保やガス(うちの方はまだプロパンガス)、水道、下水等の管理系統は庭にある。
それを見つけて発掘する事から始めて行くとどうも庭には謎の通路跡がある。
この跡を見ると途中で壊れているし、建物に対して変な生え方の木も多い。
時折でてくるコンクリートタイルは無目的に貼られたモノではないのだろうけど、そこに行き先はない。
これはあ、黄泉路が開いてしまう!な感じであったし、ブロックを適当に組んで色を塗っただけのお社もどきがあって、予想するにそこが井戸だったのではないか?前の事業者やリフォーム業者は井戸を埋めて適当な社でごまかしたのではないか?と言う事まで出てくる。
こうなったら、大規模整理をするしかない!って事で峠工房は珍しく大金を投じて庭整備したんですね。

第一の庭もジャングル状態なのに(ペットセメタリーかもw)

観葉植物、復活!

峠工房で庭を一期にいじる前に、大家さんが通称貞子の井戸を撤去する事をしてくれたので庭の整備は比較的ラクと言う面はあるものの、それでも今までの無整備状態は厳しいもの。
庭を覆う雑草を取り続けていたらある日、芍薬が復活。
そして水仙が復活、梅が花を満開にするようになり、加えて埋まっていた山芋がムカゴを出すようになる。

ムカゴは、盗みに入ってくる人がいて結構植木をへし折ってくれるのですけれど、ある日でっかい夏みかんみたいなのがなる木の剪定をして石垣上の斜面の土留に使ってたらなんか赤い物が。
きっとペンキだね!うんペンキだ!!
と言う事にしておきますが、言ってくれれば取る位なら咎めません。

あと、コロナ直後にどくだみ摘みに来る方とかね。
どくだみも異常に繁殖いたしていますが、言ってくれれば以下略。
道路に面したやつじゃなく庭のどくだみの方がキレイだと思います。
と言う感じなんですが、ここしばらくでいろいろなプランを考えていたらそれに協力してくれる友人も増えて、一気に庭再生からの峠工房農園化計画もしちゃおう!みたいな勢いでしたが。

遺跡発掘かよ!

先に行ったコンクリートタイルの発掘でもう出ねえだろうと思ったら先にほった下にさらにおなじタイルがあったりコンクリート片が埋まっていたり、墓石と見紛うばかりにコンクリート付のブロックだとか出てきたり。
予想よりも時間を食っている反面、昨年や一昨年の台風でだいぶ壊れた鎌倉竈前の謎竈(これは作りが雑すぎたので危険は危険だった)の解体もしたのですよ。

そうしたら、これ全然耐熱コンクリートや耐熱レンガ使ってないので熱でボロボロなんですよね。
しかも骨格には破片や瓦礫を詰め込んだU字溝のコンクリートブロックそのまま埋め込んでいるからこれも部分的に熱でボロボロの物があったり。
加えて隙間から内部にゴキブリの巣等もあってなかなかどうして大変なんですがなぜ瓦やら何やらが出てくるのかさっぱりわからん?
となっていたらどうも、鎌倉式竈の屋根、囲い部分をうっかり壊してそれを埋め込んだ物みたいですね。

問題はそれだけではなく、先に言ったこぶしの木に隠れていた部分に部屋から出した展示品が埋もれていたこと。
この埋もれていた展示品には未使用の蹄鉄や関係する金属、炭、そして腐食が進んだ臼がありました。

臼に至っては切り倒した木の根本をそのまま臼にした様なものでこの根本部分が完全に腐ってしまっている。
殆ど土に帰っている状態で、これじゃあ整備して展示もできない。
また、小屋を立て直すにはこぶしの木を斬らないといけないけれどこれを切るにはかなり手間がかかるので後回しにするにせよ、早急に修復できる物はしないといけない、等思ったより予算と時間がほしい状態にはなってるのもまあ、ありますが予算はこの先調達の目処はたったとは言え。


破壊された古民具の補充は難しいよなあ。
ほんっともったいない。
大家さんとはご相談の上、治せるものは直したいと言う形になりますけど、十年近く放置されていた結果、天然素材だから虫やミミズ、苔等によって破壊されてるっていうねえ。



なんとかしたいなあ。

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