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実は、横浜市長選挙もあるんです。


都議選もありますし、その他の選挙もあってかなりあちこちで力いれてるようなんですが、力入ってるようで入ってない感じなのが横浜市長選挙でしょうかね?

カジノ問題を主軸にする様な話でうごいていると思うのですが、20年1月以降はカジノの問題は「感染症対策」って面でも注目浴びたりしています。
この辺は、実のところ横浜市長(この記事の時点では林市長)の思惑が大外れみたいな面もあったりしますが、神奈川県知事との謎タッグ、小此木議員とのトリプレッツな状況も、今はないのでは?みたいな感じです。

林市長はどうなるのか?

出馬するのかしないのか判らない感じなんですが、8月8日までの間に何某かの決断はすると思います。(因みに描いてる時点で7月3日夜)
IRによるカジノ誘致で勇み足とも前のめりとも言われていますし、最近じゃあ変換された基地跡地にテーマパークを誘致する等の話で盛り上がってたような状態ですが(市長が)、実のところコロナ騒動でお隠れ気味でもあります。

少なくとも、ダイヤモンド・プリンセス号の入港、新型コロナの対応、自衛隊や医療関係との連携などでそういう方面の能力が無いと言う事を露呈させてしまった様な面もありますし、援護射撃するはずの神奈川県知事が「無い袖は振れない!」なんて言って、支援しないかのような意見を言っていましたから、カジノ推進派がバラけている様な状態でもあります。

また、この状況になって、20年後半から露出を控えている(仕事はしているはずですけどね)ので、余計にカジノへの不安や停止意見が横浜市民の間で増えていると言うのは否定できないんですよね。
そのため、基地跡地へのテーマパーク誘致などをしているとの話もありましたが、いちいち振るわず。

そもそも、ダイヤモンド・プリンセスの乗客が下船後、市内在住のお年寄りによる感染拡大と言う話が広まった時に何一つ有効な手段を打ってない(と思える状況)になって実のところ林市長の評価はだだ下がりなのですねえ。

多分、支持していた、それも積極的に支持していた人達でない限りは支持者でも不支持になったのではないでしょうか?
つまり、現時点では選挙にでても負ける可能性が高い、と分析されてもいる状態です。
これは私の個人的憶測ではなく、立憲民主党の関係者や自民党の関係者の他、市民ネットワーク系の話等からもそういう計算がされているのはあるのですね。

ただ、希望的観測と見る向きも無いわけではありません。

そもそも林市長の功績ってなーに?

恐らく、多くの人が待機児童ゼロ!と答えると思います。
この待機児童ゼロ達成!と言う宣伝文句を聞いて横浜市に引っ越してきた人もいると言う話が当時あったくらいです。

しかし、実際には待機児童はゼロではないのですねえ。
待機しているのは親だろ?と言う意見にムキになって反論する界隈も居たのは読んでいる方々でも記憶している人もいると思います。

待機児童は児童が保育園ないし幼稚園に入りたいと言っている訳ではないのがあります。
親が入れたいのですが、理由には共働きで収入を増やしたい等があるんですね。
また、元々育休を取っていた女性が職場復帰をすると言う事があっての待機児童と言われてもいました。

横浜市は大きく3つのゾーンになっていると言っても過言ではないのですが、一つは新興住宅ゾーン、一つは農村ゾーン、で、最後に産業ゾーンてな感じですね。
この3つが比較的分離している為に、共同体としてまた市としてのコミュニティとして機能しきれていないと言うのはあります。

大雑把に農村ゾーンとしていますが、ここにだって新興住宅、団地等があったりしますが「県営団地」であったりもします。
つまり、カテゴリーによる共同体としての共通認識などは希薄でそれは市全体にも言えるのですね。

だから、待機児童がゼロと言っても市中心部近辺でのゼロとその外郭、すなわち泉区や瀬谷区、栄区や金沢区と言った住宅ゾーンや農村ゾーン(新興住宅化してきているけど)における待機児童のゼロではないのです。

この地域等では、保育園や保育所、幼稚園の空きが無く保護者が苦労しているしかといって子育ての支援は薄いと言う欠点があったりしました。
それに対して待機児童ゼロを謳い、そのためのサポートをすると言いましたがそれが実施されてない、と言う状況でもあったりしました。

なので、こんな事言ったりしてました。

待機児童は居ない、と言う事を言ってたのは言葉のマジック、トリックとして考えないといけない部分で例えばなんとか父親の収入で生活できるなら母親が面倒見ているので待機児童ではない!と言ったりしてる時もありましたし、祖父母がいるなら待機児童ではない、と言う事を言ったりしていました。

ところがこの祖父母が認知症を患っているもしくは、身体に障害がでた、または病気になって介護が必要となると仕事をしている父親(収入源)はより多くの収入を稼ぐ必要があるし、母親は介護に明け暮れるなんて状態になりかねないんですが、祖父母がいるなら祖父母が面倒見れるので待機児童ではない、なんて言い分もあったりしました。
要介護者なのに?子どもの面倒見れるわけないじゃん!と言う反発がでたんですけど、それに対して保育園や幼稚園等に行く必要がない状態なのだから待機児童ではない、と言ってけっこう、あちこちで不満の声が増えてたのですよね。

この件は市民ネットワーク系の政党所属県議会議員や市議会議員がかなり問題視して世論に訴えていたりはしましたが、当時は民主党系列の支援を受けていたもしくは協力をしていた林市長を批判する記事はめったにでなかった状態とも言えるのですよね。

これは民主党が悪いのではなく、ご祝儀報道だなんだと言っていたマスメディアの問題と自分達が推した政党のトラブルを見せたくないと言う隠蔽になっていたのではないか?の推測もあったりはします。
この点では、市民ネットワーク系の人でも民主党政権が強く出れなかった事への不満を持つ理由(民主党と決別する理由)を作ったなんて言える状況dもあったそうです。

この状況で更に市長は「待機児童は居ない!居るのは保育園、幼稚園等に行くことを保留している保留児童だ!」なんて言ったりしました。
保留を決めたのは恐らく受け入れる側の都合でしかないのですが、それをもって待機している児童を保留してる児童と言い換えただけで待機児童に違いないんですよねえ。

他にも数字の中で利用者は100%受け入れている!と言いつつ、自宅で見てる子もいますが?となったら「それは自宅で子育て・保育ができているので待機児童じゃありません!」的な反論があったりしたりなんだったり。

女性経営者(どっかの社長だったはずだが)が市長をやることで期待してた人の気持ちはここで急速に萎えて行くのです。

市長がやらかしちゃった事!

市長がやったことの一つに、各区において区役所等の庁舎で児童を預かる、幼児預かりの仕組みを作り庁舎内において育児、保育のサポートをすると言う仕組みがありました。
聞いた所では旭区と瀬谷区が一番大きい設備を持っていたとか?
その仕組というかサービスは、役所の利点つまり駅が近い等の条件を満たしている状態ではあるのですね。
二俣川駅から遠いと言われる旭区役所も鶴ヶ峰からはかなり近いですし、駐車場もけっこう広いです。

そういう条件の良いところを活用している親御さんは多かった様ですし、役所も公共の福祉として利用してもらう事前提で予算を組んでいたそうで、「どんどん使ってください!」と言う声があったりしたのですが、それに対して待機児童ゼロ政策のためにそのサービスを停止させた、とか?

これは某区区役所の人から直接に聞いた話として良いですが、待機児童ゼロの為に駅近くに保育施設を市が提供すると言う事で、区役所のサービスを辞めさせた(やめるように通達が有った)との事だとか。
そのため、利用者が苦労する事になるんですが、役所の運営時間中は開いているその施設の時間単位での使用者が少ないのだからやる意味なし!と言う理屈の前に、対抗策が無かったとか(調べて資料を作り反論する時間も予算もない故に)。
結果、閉鎖していくことになるんですが…。

その駅近くの保育施設が市によって提供される所はほとんど無いと言っても過言ではないと言うかそのとおりです、と言われるような事態に。
閉鎖したものの、駅近くに行くまでのバス移動や車移動の手間もあるから利用しづらい(ラッシュ時の混雑に乳飲み子抱えて移動は辛い等)、利用されないから待機児童はいない!と言ってみたり、駅近くに元々あった保育園や幼稚園がある場合にはそこを使え!と言う話になったりしたとか。

そうなると、当然ですけれど空きがあるかどうか判らない。
酷い時には、認定こども園があるからそこを使え!と言ってきたり、認定こども園を認可しないで予定を白紙にせざるを得ない状態にしたり、など。
この様な状況の報告は幼稚園や保育園の経営者や当の保護者、さらには教育関係の人からも相次いだ様で、小さい保育園や幼稚園、キッズルーム的なものが駅近くでも認可されるようになったなんて話も有る始末です。

因みに、これらはマンションやアパート(メゾネット??)の様なところでも運用可能な形では認可されていると言う状況ですが、待機児童ゼロの言葉に惹かれて新しく引っ越してきた方々には詐欺同然の所業と見られているのは否定できない現実となります。

市営保育所が無理なのは税収が少ない所為と言う理由からの…

税収の少なさが公共サービスの低下を招いたと言うのが、その後の言い訳に加わったなんて話も伝え聞く中、IRによるカジノ誘致が活発化て感じです。

ところがカジノを誘致するにあたっての問題等がだんだんと明るみにでてくるし、横浜はかなり駅前にパチンコ店の多いところ。
パチンコ自体が違法な賭博じゃないか、とかパチンコ依存による児童の死亡事故(殺人事件と言う人もいる)等の多発、またパチンコをする金の欲しさからの犯罪(殺人に至ることもある)等の、ギャンブルのマイナスイメージの払拭はできない事(というか野放しのママという状況でもある)、またギャンブル依存症の問題など多々ある事に加えて、そのギャンブルをやるための犯罪に走るのではないか?とか、反社会組織の対抗策等を考えると、市民の多くが不安を持つのは当然といえるのですね。

加えて、反社会組織の台頭を恐れるのは港湾労働関係でも多いようで、過去には無法の港町(まあ、映画のインスパイア元になるくらいには無法)のイメージを払拭してきた港湾関係者の間でも不満がでてくるのですね。

勿論、個々の利権と言う問題もでては来ますが、それにしても海外の企業を誘致すると言う事では、税制の問題がネックになるのでは?と言う意見もありました。
海外企業はその利益を本社に重ねるので日本での税収に影響がでない、むしろマイナスなどの反対意見も有ったほか、日本企業もしくは日本人経営の企業に限定し、税収と雇用のアップにつなげる必要を説いての限定的な反対などもあったりしました。

しかしながらIRとそんな事はおこらない!発生しない事案で邪魔するな的な意見を中心に据えてのゴリ押し、と言われるまでの強行事態として横浜市のカジノ反対派の政治家や市民、経営者の反論が出る状態ではあったのですね。

また、市民の署名に対して拒否!って事でゴリ押し!と言う事もしてしまってるので(細かい事を言うと長くなりすぎるので割愛)、いよいよもってカジノ誘致は不可能といえる状態になってると言うのがあるんですねえ。

実際、横浜市の中区や西区、あとはみなとみらい地域にかかるエリア出ない限りは利益も反映もない状態が加速するだけなので戸塚区栄区泉区瀬谷区を合併して市にする!と言う強硬論を言う人も居ないわけじゃなかったのです。

では市長の信頼はどうなのか?

まあ、二期目であっても無かったと言えますが対抗馬がこれまた頼りにならない…。
野党(この時点で民主党関係は野党)が応援に走るにも、自分の事を第一に言う応援演説な政治家が複数見受けられる状態では、市長選挙の戦いとは言えず市長選挙に名を借りた他政治家の売名の場になってしまったといえる状況に加えて、民主党含む野党の信頼がぼろっぼろの時。
維新だなんだと言いながらも離合集散を繰り返す様は、横浜市民が如何に市長選挙に関心が低いと言っても、林市長しかねえなと言う諦めの取捨選択で選んだといえるのですよね。

結果、カジノ誘致だIRだもん!とか保留児童問題は解決する!カジノで!な状況。
一つでも市営保育施設が増えれば別でしょうが、減ることは有っても増える事はないと言われてしまう状況では、良いことは一切ないんですよねえ。

で、そこに新型コロナウイルス問題。
ここで神奈川県知事と横浜市長の利害の一致か、横浜港にダイヤモンド・プリンセス号を受け入れ、医療体制を敷いた!これならカジノを誘致しても大丈夫な万全の体制!と思いきや下船したご老人が、そのまま遊びに行って拡大させたなんて話とか、元乗客からの感染拡大だの外国人受け入れ地域での感染があっただのかなりの大騒ぎだったのは、記憶に新しいと思います。

いや、色々有りすぎてかなり昔の気分だったわ、と言う人も居るとは思いますが、去年の話ですからね!
その時点で、ちゃんと感染症拡大阻止もできず、また外国人の行方も追えない状態を露呈してたのですからね。
カジノで外国人観光客誘致なんてのは正直、夢物語どころか夢で屁を踏んづけたような世迷い言になってしまったのはあるのですよねえ。

そこでテーマパークだったのかもしれませんが、これはこれで…。

そこは水源であった!

瀬谷米軍基地(正式には上瀬谷通信施設)のある所はかなり広大な土地を確保していて、基地設備周辺は野原だったり里山っぽかったり、ちょっとした田園ゾーンだったりと自然に満ちているのですね。
航空基地でも無いですから、施設が土地を大きく使う事はないですが、スパイ対策なのか(ま、冷戦期の産物だし)土地は広大。
だけど、その分自然を残しています。

意外と誤解されがちなのですが米軍であれ自衛隊であれけっこうな比率で自然を残します。
この瀬谷の通信隊も土地の大部分が自然のママといえるのですけれど、そのお陰で泉川や相沢川の水源としての機能が保持されているのですね。

基地返還の後の工事などで一時的に相沢川の水が枯れる等もありましたが、一応川として存続できています。
オイカワだのクチボソの他に数種の魚とそれを餌にする鳥、カワセミも居る位には川として機能しているのですね。

この水源が瀬谷通信隊跡地となる訳ですけれど、この水源を破壊する行為が無作為に呼ぶ事にするテーマパーク開発だったりしました。
そのため、反対運動はすぐ起こりましたが公園的機能の喪失に加えて、交通アクセス網の開発もある事から、立ち退きを迫られる可能性があるのが瀬谷区と旭区。
ここには学校や保育園、老人施設等もあって生活の危険が発生する事が懸念されてる事からまあ、住民大反対でした。

森というか林もあって鷹やフクロウが居る等の話もありますし、狸もでるしイタチも居るなどの状況だそうですから、そこを破壊する事は森林地域の自然を破壊し、環境保全云々を全く無視する愚行と言う結果になるのは明らかとして、賛成者がほぼゼロな地元案件だったりしました。

これは泉区も同様で東名高速道路からの導線、横浜新道からの導線、また観光客を受け入れる為に横浜港からの導線を確保するための大工事が発生する事で立ち退きを迫られる事や、ホタルの里となってる場所の破壊すら懸念されていたのはあるんですね(これは栄区か)。

水源及び自然環境の破壊や(寺もあるんだけど)居住環境の悪化等が予測されまた住民の意見を聞かないと言う状況になってきて中止になったようですが、林市長の暴政(ともう思われてる)は留まることを知らず、市民生活が危ない!なんて言う気分が広がっているのはあったりするのですねえ。

つまり、混戦が予想される

選挙前から混戦してると言われたらそれまでですが、市長選挙に無関心と言われ文春オンラインでは横浜市と言う大田舎なんて言われる状況の横浜市ですが、カジノ反対だけではなく住環境の防衛、自然環境の保全と言う部分からも対林シフトであちこちうごいていると言うのはあります。

戸塚区、泉区では市民巻き込んでのカジノ反対運動、さらに港湾関係での反対派と賛成派の比率の変化、また横浜市にも観光資源があるのにそれを利用せず場合によっては破壊しかねない林市政への反感、そして長々と書いた待機児童ゼロ詐欺状態の問題。
教育環境や、住環境の改善が進まない中、コロナ対策も十分にできずにカジノが!の市長を見て、今回ばかりは優秀な対抗馬を求める意識は市民にも徐々に広がっていると言う実感を野党界隈のみならず与党界隈でも感じている様なので、かなり混戦は予想されると言うのはあります。

ただ、対立候補がどうでるか、また勝てる候補が立てられるのかと言う問題はまだまだ残っているのですね。
この状況で、既存政党にまかせておれぬ!と個人で出馬する人が出てきたらその人が当選してしまう可能性もあれば、対立候補の票がバラける事もある、と予想の段階からあれこれ問題は山積み。

こうなると、横浜市民の政治意識、社会問題への意識がどこまで高まっているか、またコロナ禍でパニックに侵されていないかどうかが勝負の鍵でしかない、と言う、なんだ結局いつもの横浜市長選挙か、みたいな結論に至ってしまうのが大田舎横浜市の悲劇、って事なのでしょうね。

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