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JTのこれまでとこれから

JTってどんな企業?

概要

日本のたばこ、並びに医薬品、食品・飲料の製造・販売会社である。たばこ事業法により、日本産葉タバコの全量買取契約が義務づけられる一方、煙草製造の独占を認められている。したがって国内で唯一、業としてたばこの製造を行っており販売シェアは約60%である。

国内唯一のたばこでビジネスできる企業。

「ひとのときを、想う」というフレーズは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

世界でもたばこの売上は第3位を誇っており、世界で通用するブランドを持っています。

電子たばこの登場によりたばこ産業は100年に一度の変革期を迎えており、JTも変化することを求められています。JTもPloom TECHという加熱式たばこを展開しており、たばこの新たな価値を模索しています。

「JTの変人採用」という本が出るくらい社員一人ひとりの個性を重んじています。また嗜好品とは何かと常に模索し続けており、ひとの幸せについて真摯に向き合える仕事ができる企業です。

経営理念

当社グループの経営理念は、「4Sモデル」の追求です。これは「お客様を中心として、株主、従業員、社会の4者の満足度を高めていく」という考え方です。当社グループは、「4Sモデル」をベースに、「JTならではの多様な価値を提供するグローバル成長企業であり続けること」を目指す企業像(ビジョン)として定めており、また、「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、お客様に信頼されるJTならではのブランドを生み出し、育て、高め続けていくこと」が当社グループの使命であると考えております。

たばこ事業を軸としつつ、医薬品、食品へも多角化しています。

JTは多様性を認めることを重視しており、社員の個性も尊重しつつ、たばこを吸う人と吸わない人の共存や、たばこを吸う人に対しても顧客が自由に臨んだ嗜好品を選べるようにすることを目指しており、「チョイス」というキーワードを掲げています。

この嗜好品の「チョイス」実現に向け、様々な取り組みを行なっており、既存のたばこ事業と同時に、新しいたばこのスタイルや嗜好品の模索をしています。

JTの取り組み

JTの取り組みを、事業ごとに分けて見ていきましょう。

たばこ事業

・国内たばこ

JTにとって利益創出の中核事業。

国内でのたばこ事業において高い競争力を持ち、圧倒的シェアを勝ち取っています。

「MEVIUS」「Seven Stars」「PIANISSIMO」などに代表されるブランド力と、バリエーションに富んだ商品ラインアップを強みとしています。

とは言ったものの国内でのたばこの販売本数は年々減少の一途を辿っています。実はプライシングなどの経営努力により売上は販売本数ほど減少していないのですが、それでも国内たばこは斜陽産業であることに変わりはありません。

そこで従来のシガレット以外にも、喫煙に伴う健康リスクを低減させる製品として、RRP(Reduced-Risk Products)を精力的に進めています。

・海外たばこ

JTの利益成長を牽引していくであろう事業。

この事業を担うJT International(JTI)は、本社をスイス・ジュネーブに置き、世界の120を超える国や地域で事業を展開しています。

JTの海外事業の歴史はM&Aの歴史といっても過言ではないのではないでしょうか。

1999年に実施したRJRナビスコ社からの米国外たばこ事業(RJRI)の買収や、2007年の英国ギャラハー社の買収をはじめ、多くの積極的なM&Aを通じて事業基盤の拡大を実現してきました。

その結果世界のたばこ販売数量で3位になり、たばこ事業の売上の2/3は海外で獲得しています。

たばこの海外事業がJTの今後を決める大きなファクターになることでしょう。

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