資生堂のこれまでとこれから

資生堂ってどんな企業?

概要

化粧品の製造・販売を主な事業とする。化粧品の国内売上は第一であり、世界売上でも7位の実績を誇っている。世界の約120カ国・地域で事業展開しており、海外売上比率は5割を超える。

言わずと知れた化粧品でNo.1の企業。

国内でのシェア率は3割を超えており、高い支持を受けている企業です。

また海外にもさまざまな拠点を持ち、海外でも事業を展開するグローバル企業でもあります。

挑戦することが大切にされており、多様な人材と世の中にインパクトを与える仕事ができます。

企業使命

資生堂は2019年より、企業使命を「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」と定めました。多様化する人々の美の価値観をとらえ、既存概念を打破するイノベーションに挑戦し、本業であるビューティービジネスそのもので社会課題の解決や、人々が幸せになるサステナブルな社会を実現することが資生堂の使命であると考えています。

100年先も輝き続ける企業となるために「世界で勝てる日本初のグローバルビューティーカンパニー」の実現を目指しています。

ブランド、重点領域の選択と集中を行うことで、国内事業の成長性の回復、海外事業の収益性の向上を達成し、順調に売り上げを伸ばしています。

引き続き選択と集中、グローバル化を進めます。さらに、持続的に成長していくための課題として商品供給体制の強化をあげています。ITを活用し、デジタルマーケティング・Eコマースを進めると共に、一人ひとりの顧客のニーズに合わせたパーソナライゼーションを強化することで新たな価値を創造しようとしています。

資生堂の取り組み

中期戦略「VISION2020」実現に向けて、資生堂は多くの改革を行ってきました。

キーワードは「選択と集中」です。

「選択と集中」で当初計画である売上高1兆円の目標を3年前倒しで達成し、確実に成長を実現しています。

その資生堂のこれまでを見ていきましょう。

・プレステージファースト

投資するブランドの選択と集中を行うことで、成長拡大の実現に貢献しました。

プレステージブランド、日本発の「エリクシール」、「アネッサ」など、主力8ブランドが成長をけん引し、2018年の増収分の9割を占めています。

マーケティング投資の金額も、2015年から2017年の3年間で累計1,100億円増額し、ブランドの成長を後押ししました。

ブランドの選択と集中により、2018年に売上高・営業利益・当期純利益が過去最高を更新しています。

・グローバル経営体制の構築

マトリクス型のグローバル経営体制

6つの地域本社と、5つのブランドカテゴリーを掛け合わせたマトリクス型のグローバル 経営体制をスタートしました。

マトリクス型の組織とは、職能、事業、エリアなどの業務遂行要素の組み合わせによる組織形態のことです。従業員は自らの職能別の組織に所属するとともに、特定の事業・プロジェクトにも所属するため、2つの所属を持つことになります。

これにより各地域本社社長に幅広く責任と権限を委譲し、それぞれの地域に適したマーケティング活動や市場変化への対応力を高め、 地域の顧客のニーズに合った機動的な意思決定を実行しています。

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