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【読書レビュー】投票したい政党がないので自分たちでつくってみた (I部)

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2020年は、これからの世界史では、世界がコロナウイルスを迎えた年、大きな転換期として残っていく年になると思います。そして、個人的には、私も勤務先の異動があり、生涯初めて欧州ドイツで暮らす年になりました。

そして、もう一つ重なった大きな時代の節目としては、三島由紀夫没後50周年の年でもありました。日本では、それを記念したイベントや演劇、映画の公開もありました。

三島由紀夫は、「果たし得ていない約束―私の中の二十五年」の中で、次のような言葉を残しています。

『 私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。』

そして、この書籍を著した参政党(さんせいとう)は、 令和2(2020)年設立。「既存の政党政治では、日本が日本ではなくなってしまう」という危機感をもった有志が集まり、ゼロからつくった政治団体、と紹介されています。

三島由紀夫没後50周年に、三島の言説が改めて注目されるタイミングで、三島と同じ危機感で生まれてきた政党に大きなドラマを感じます。

私は、2020年に神谷宗幣さんを知り、TVの情報だけで生きていた自分、戦後教育に何の疑問を持っていなかった自分を知りました。そして、参政党が向かう先に日本の理想もあると考えるようになりました。参政党のボードメンバー5人が発信されている内容も勉強しようと思い、皆さんのSNS、動画配信、書籍等、発信されている内容は可能な限り、全力で収集に努めました。期間にすれば、2020年の2、3月頃からの話なので未だ1年も経っていませんが、この1年弱で学んだことは、大変に貴重なものになりました。そして、情報や知識の内容は勿論かけがえないものなのですが、私なりの感性でボードメンバー5人に感じたことがありました。それは、それぞれが本物だということです。本物という表現が適切なのか自信はありませんが、私なりの噛み砕いた表現にすると、ファンになりたいスターという感じでしょうか。そのスター5人が寄せた寄稿がこの書籍の「I部」になります。ぜひ、多くの日本人に読んで欲しいです。(早速、日本にいる家族に書籍をネット購入して送付しました。)

以降は、スター軍団に対しての極めて私的な例えになってしまうのですが、万が一「分かる!」と感じて貰える方がいるかもしれませんので、記載してみます。

私は1976年生まれ、中学、高校でバスケットボール部に所属していました。時期にしますと、漫画のスラムダンクが流行った頃でもあり、米国のNBAが世界で観られるようになり、マイケルジョーダンやマジックジョンソンといった世界的なスターが生まれた時期と重なっています。バルセロナオリンピックではNBAのスター選手で構成されたチームがドリームチームと呼ばれました。バスケットボールは、5人で行う競技ですが、ポジションを1〜5番で呼び、それぞれの基本的な役割を決めています。1番ポイントガード、ゲームメーカー、司令塔。マジックジョンソン、宮城リョータ。2番、シューティングガード、ゲームメイクと得点。マイケルジョーダン。三井寿。3番スモールフォワード、点取屋、内からも外からもシュート連発。ラリーバード。流川楓。4番パワーフォワード、ゴールしたで体を使う、頑丈な力持ち。カールマローン。桜木花道。5番センター、ゴール下の番人、チームを支える基盤。パトリックユーイング、赤木憲武。

私は、参政党のボードメンバー5人をバスケットボールチームの1〜5番においた妄想をして1人で楽しんでいました。1番KAZUYA、2番篠原、3番渡瀬、4番神谷、5番松田(背が高いし)。このスタメンは、我ながらかなり絶妙と思っています。「分かる」という方、もしくは、ポジションちがう、という方ご連絡ください。飲みながら、話しましょう。

そして、ドリームチームを妄想していた私にとって、驚きのニュースが先週ありました。渡瀬さんとKAZUYAさんがボードメンバーを離れるというものでした。お二人とも、参政党のアドバイザーとして同じ方向に向かって活動継続されるとのことなので、参政党にとっては、新たなアドバイザーも迎えて、新しいステージに向かう新しい組織になるのだと思います。

本当に個人的には、ドリームチームをもう少し見ていたかった、と思います。そして、個人的には、この書籍は、ドリームチームで仕上げた貴重な価値のあるものに位置付けられました。

政治は、それぞれの国で経済活動を最も良い方向に進めていく必要があり、国と国で争いになることは免れません。どちらかが得したら誰かが損をするという世界です。ただしゼロサムではなく、落としどころを決めて、それぞれが50、50で得るものがあるように交渉し、友好な関係性も維持する必要もあるのだと思います。(素人の推測でありますが)交渉をうまく進めるには、準備と情報が必要になります。私は政治の素人であり、勤める企業での業務を元に予想するだけになりますが、交渉に備えた準備には、難しい案件になるほど多大な時間、エネルギーが求められます。何より、本気で取り組む必要があります。参政党のボードメンバーからは、その本気で取り組むエネルギーが伝わってきます。まずは、この「I部」で参政党のエネルギーを感じ、知って欲しいと思います。

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