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11/30 ニュースなスペイン語 Detección precoz del Alzheimer:アルツハイマーの早期発見

アルツハイマーの早期発見が簡単な血液検査(un simple análisis de sangre)で可能になった――。

こんな発表をアセ・バルセロナ・アルツハイマーセンター(Ace Alzheimer Center Barcelona)とサン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)との共同研究チームが行った。

アルツハイマーと言えば、認知症の60〜80%の原因になっている(responsable de entre el 60% y el 80% de los casos de demencia)という点は門外漢の小生も想像のつくこと。

ただ、依然として、世界レベルでは主な死因となっている(siendo una de las principales causas de muerte en todo el mundo)のは、やや、意外なところ。

認知機能が低下するとこで、飲み込み(嚥下)も低下し、誤嚥性肺炎になったり、元々、心臓に疾患がある人がアルツハイマーの発症率が高まるなど、アルツハイマーと死は因果・相関関係があるみたい。

なのに、これまで、予防措置や治療法が確立していなかった(no tiene tratamiento preventivo ni cura por ahora)。

アルツハイマー検知の仕組みは、医療門外漢の小生が云々するのは危ないが、何も言わないことには先に進まないので、極々、かいつまんで説明すると、「リン酸化タウ181(pTau181(写真中央))」というタンパク質が血液中にどのくらい存在しているかがカギになるらしい。

リン酸化タウ181自体はアルツハイマー発見の分野で以前から知られていたようだが、これまでは、脳脊髄液の中に含まれる量を測定していたようだ。

ただ、髄液を採取するのに、腰椎穿刺(ようついせんし(punciones lumbares))という、背中にプスッと針を刺して、チューと液を吸い出す(何とも痛そうな)方法が取られていたとのことで、今回の血液検査型の検知は、腰椎穿刺が出来ない人にも有効だという点が画期的。

今回は2000人の血液サンプルを用いた研究で、これまで行われた規模としては最大(el más extenso)ということもあり、アルツハイマーが進行する高いリスクがある患者を80%の確度で発見(una precisión próxima del 80% para identificar a pacientes con alto riesgo de desarrollar)できるところまで来ているという。

バルセロナからアルツハイマー研究に大きな一歩を踏み出した。

写真はリン酸化タウ181(中央)。

コイツが脳に蓄積して、神経細胞の死を招き、認知症の原因となると聞くと、何とも憎々しく見える。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20241127/alzheimer-deteccion-precoz-estudio-analisis-sangre/16348669.shtml