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5/29 ニュースなスペイン語 28M(1):5月28日選挙(1)

昨日28日に行われた大型選挙は「28M」と表記される。

今回選挙を実施した自治州(comunidad autónoma)や市町村などの自治体(municipio)で、次々と開票結果が明らかになっている。

いくつかの自治州・自治体では旧勢力が再選(revalidado)を果たし、また、別の選挙区ではかつての権力の転覆(vuelco)も予測されている。

さて、要衝のひとつであるマドリードのリアルタイム速報(en tiempo real)で、現在の戦況(開票率(escrutado)96.82%)が判明した。

現市長であるホセ・ルイス・マルティネス・アルメイダ(Joé Luis Matínez-Almeida)が過半数(mayoría absoluta)の29議席(全57議席)を獲得し(ha logrado)、再選を果たすことがほぼ確実になった。

国民党(PP)が44.5%の得票率で、マドリード市(議会)では、相変わらず、第一党となる。

2019年の前回選挙は、国民党にとって、30年間の同市での統治史上最悪(cosechó el peor resultado del PP en la capital en 30 años)だったが、今回はかつてより14議席増やし、単独(en solitario)での政権運営が保証される見込み。

国民党の次に票を得たマス・マドリード党(Más Madrid:得票率19.12%・12議席)は左派勢力(izquierda)としては、これまでと変わらず第一党だが、スペイン社会労働党(PSOE:同16.74%・11議席)との差は、前回選挙より、一層、縮まった。

極右派(ultraderechista)ボックス党(Vox:同9.06%・5議席)は前回選挙より1議席増やしたものの、国民党の単独での政権運営が可能となった今、その存在感はこれまでより弱い。

ボックス党は、従って、議会からのいかなる根回しには加われず(les deja fuera de cualquier pacto de gobierno)、政権運営では蚊帳の外感が強まりそう。

今回の選挙で大きく変わったのが、かつての大人気政党であった市民党(Cs)が完全に消えたこと(desaparición)。四年前の選挙では11議席も獲得していたのに・・・。

他の選挙区での結果を見ないと分からないが、選挙前、直近の世論調査(sondeo(=5月20日の記事))では、ポデモス党(Podemos)の凋落も著しい。

今後は主要な都市の選挙結果を順次紹介してゆこう。

写真は投票する(ejerce su derecho al voto(選挙権を行使する))ホセ・ルイス・マルティネス・アルメイダ。

あと、選挙とは全く関わらないことなんだけど、スペイン国営放送(RTVE)の最近の記事を見る限り、マルティネス・アルメイダが「Martínez Almeida」になっていて、記事では単に「Almeida」としか書いていない。

でも、実は、この人の苗字は「Martínez-Almeida」という具合に「ハイフン(guion)」を入れてひとつで表記するのが、多分、正式(他の新聞やWiki様では「-」が入っているし、少なくとも1年前のRTVEの記事にも「-」がある)。

RTVEが表記の方針を変えたのか、それとも、単なる入れ忘れか(まぁ、どうでも良いことなんだけど)。

マルティネス・アルメイダは父方の苗字で、母方はナバスクエス(Navasqüés)という(初めて見た)苗字らしい。

マルティネス・アルメイダの苗字は、本当はもっと長いみたいで、とても由緒ある家柄らしい。

だから、本人はきっと苗字にこだわりがありそうだから、むやみに短くしちゃうのはいかがなものか、とも思うけど・・・。

記事
https://www.rtve.es/noticias/20230526/esultados-elecciones-madrid-28m-ganador-pactos/2447667.shtml

読者の川上さんのご指摘を元に一部、修正しました(5/30)。ご指摘ありがとうございます。