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12/11 ニュースなスペイン語 132 millones:1憶3200万ユーロ

日本円に換算すると約213億3505万円。

11月24日で紹介した「88ユーロ(約1万4000円)」とはケタ違いの数字。

これは、カタルーニャ語(catalán)、ガリシア語(gallego)、バスク語(euskera)の3言語をEU(UE)の公用語(lengua oficial)にすると仮定したとき、その導入にかかる費用である。

欧州委員会(Comisión Europea)が先日、試算を出した。

1言語あたり(por lengua)、およそ4400ユーロ(約68億6000万円)かかるとの見込みのようだ。

しかも、これはあくまでも年額(cada año)!

EU加盟27ヶ国がこれら3言語を公用語に認めることを全会一致で可決する必要あり(los Veintisiete acepten de manera unánime la oficialidad de las tres lenguas)、その際、より正確な試算(un cálculo más preciso)を出すという。

かなり高額だが、その内訳は、まず、通訳と翻訳をするための人材の契約に必要な費用(facilidad de contratación de personal para la traducción y la interpretación)とそれぞれの言語で公的な法律書類をチェックしたり、発行するための費用(cueste revisar y publicar los textos legales en esa lengua)。

通訳と翻訳のための人材の総数は各言語によって違うので、言語によって変わるという(puede variar según la lengua)。

次に予想される費用は人工知能による自動翻訳に関するもの(los sistemas de inteligencia artificial de traducción automática que existan en cada lengua)。

もし、こうした技術がない言語の場合、自動翻訳のための技術開発にもカネがかかる(si no existen, se necesitará invertir en ellos)。

そして、カタルーニャ・ガリシア・バスクの3言語が正式に承認される(la oficialidad del catalán, el gallego y el euskera sea completa)までの移行期間(los periodos de transición)にかかる費用も必要になる(と言うが、こちらは、他2つと比べると、いまいち、イメージが沸かない)。

スペインは、EU加盟国を説得するための手立てとして(Para convencer a sus socios)、導入にかかる費用1憶3000数万ユーロを自国の予算で支払う約束をしている(se ha comprometido a asumir)。

しかし、スペイン政府のこの決定は、EUに関わる費用は、EU加盟国すべてが負担をしなければならないという委員会規則(el reglamento europeo establece que debe ser financiado por las arcas comunitarias)に違反する恐れがあり、法的に見て無理があるという疑念(dudas jurídicas)が今年9月指摘されてる。

数日以内にこの問題は再び欧州委員会にオンテーブル(estar sobre la mesa)されるようだが、これら3言語の公用語としての承認が取れる見込みはない(sin previsión de que lleguen a un acuerdo para aprobar la oficialidad)という。

欧州委員会の関係筋は、スペイン政府がこれら3言語を公用語に推す決定に対しておどろきを隠せず(sorprendidas de la decisión)、かなり時期尚早であることは変わりない(sigue siendo demasiado pronto)と考えているようだ。

写真はなぜかご満悦の外務大臣ホセ・マヌエル・アルバレス(José Manuel Albares)。

スペインは年末までEUの議長国(presidencia)を務める。

その間にカタルーニャ・ガリシア・バスク3言語の公用語にしたいところだが、ちょっと、厳しい。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20231208/bruselas-estima-coste-oficialidad-del-catalan-gallego-euskera/2465746.shtml