2/5 ニュースなスペイン語 Gripe aviar:鳥インフルエンザ
小欄でも時々話題になる鳥インフルエンザ(2022年2月12日、8月23日、etc)だが、今年も、ヨーロッパで猛威を振るっている。
約30年程前に、初めて検出されて以來、最悪(la peor ola epidémica de gripe aviar desde que se detectó por primera vez hace casi tres décadas)とも報じられている。
日本でも先月1月の段階で、1000万羽以上が殺処分されている(sacrificado)ので、世界規模でまん延しているのだろう。
そんな鳥インフルエンザが今、スペインで新たなフェーズに入ったのではないかと考えられている。
この度、変異型(mutado)の鳥インフルエンザウィルスに感染したミンク(visón)が、ガリシア州の養殖場(granja)で発見された。このウィルスは昨年10月に発見されたとされている。
つまり、これは、鳥類に特徴的なウィルスが哺乳類に乗り移ることに成功した(este virus característico de las aves ha logrado pasar a los mamíferos)ことを意味する。
もっとも、今回はミンク養殖場の従業員11名の感染はなかったので、ヒトへの感染までには至っていない。
また、カスティージャ・イ・ラ・マンチャ州のグアダラハラ市で昨年9月27日、卵用鶏(aves ponedoras)の施設で、鳥インフルエンザが検出され、大量殺処分が行われた際、従業員の内、2名が検査の結果、鳥インフルエンザに陽性(positivo)を示した。
しかし、今回は無症状だった(fueron casos asintomáticos)上に、幸い、後に偽陽性(falsos positivos)の可能性が高いことも判明した。
人同士で感染しても、その致死率は極めて低いという(La tasa de mortalidad entre personas es muy baja)。
こうしたデータから、現在のところ、鳥インフルエンザが即座に、ヒトにとって脅威になるわけでも無さそうだ。
しかし、スペイン以外で、感染したヒトが死亡したという記事もあるので、気は抜けない。
アイツノトキモソウダッタ……。
ヒトが油断した隙にあっという間に世界に広がり、今もなお、しぶとく生き続けている。
ちなみに、2021年7月1日〜2023年6月30日までの1年間で、野鳥(aves silvestres)での感染は52例(foco)、家禽類(aves cautivas)で2例、ペットの鳥(aves domésticas)で33例、それぞれ検出されている。
写真はイメージ画像。ちなみに写真は七面鳥(pavo)の幼鳥。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20230131/gripe-aviar-puede-transmitirse-este-virus-entre-humanos/2419187.shtml