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11/13 ニュースなスペイン語 Miura 1:ミウラ1号

バレンシア州アリカンテ県に位置するエルチェ市(Elche)の企業「PLD Space」社がこの度、スペイン初の宇宙ロケット(cohete espacial)の打ち上げのための最終段階に入ったと発表した。

2022年下半期(segundo semestre)の打ち上げ(lanzamiento)にむけて、認証試験(prueba de calificación)を行っていく。

ロケットは「ミウラ1号」という。「ミウラ」は、実は、知る人ぞ知る闘牛のための雄牛を生産している名門(afamada)の畜産家(ganadería)の屋号だ。このロケットの開発者は「スペインブランド(marca España)」として世界に売り出したいらしい。

ミウラ1号はいわゆる再生可能なミサイル(cohete reutilizable)だ。全長(longitud)は約12.2メートル。およそ100キロの積載量(carga)があり、上空130〜150キロメールまで飛ぶそうだ。

ミウラ1号のミッションはふたつ(finalidad doble)だ。

ひとつは微小重力(microgravedad)における様々な検証データの収集を行う。これが、後続機である「ミウラ5号」に役立てられる。

もうひとつは通信(telecomunicaciones)、防衛(defensa)、科学調査(investigación científica)のための衛星(satélites)を打ち上げること、だ。

今回の打ち上げが成功すれば、スペインは宇宙開発に参画する数少ないメンバーの仲間入りを果たす。今後の、スペインの宇宙ビジネスを動向を注視しよう。

写真は、スペイン科学博物館に展示されている「ミウラ1号」のレプリカ。