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2/18 ニュースなスペイン語 Quinta mayoría absoluta:5期目の過半数

18日にガリシア州で選挙(elecciones)が実施された。

本題に入る前に訂正とお詫びから。

9日、14日、15日の小欄で、この選挙について触れたが、総選挙(elecciones generales)と紹介してしまった。

ガリシア州でだけで実施される選挙なので、ガリシア州選挙(elecciones gallegas)と書くべきだった。

読者の川上さんからご指摘を受け、遅まきながら修正した。

川上さんからはとうの昔にご指摘頂いていたのだが、ドタバタしていて、中々、訂正に及ばなかった。

不正確な情報を放置してしまい、申し訳ありません。

さて…。

開票率(escrutado)97.5%の段階での結果は次のようになっている。

国民党(PP)が40議席(escaño)を獲得し、5期目の過半数を達成する見込み。

一方、左派勢力(izquierda)のガリシア民族主義ブロック(BNG)とガリシア社会党(PSdeG)は両党合わせても34議席と過半数である38議席には遠く及ばなかった。

この結果は9日に紹介した社会動向調査センター(CIS)の選挙前調査(precampaña)とほぼ一致するが、スマール連合(Sumar)が予想されていた程の躍進を果たせず、1議席も取ることはできなかった。

その代わり、オウレンセ民主党(Democracia Ourensana)が1議席を手にし、一部報道では「驚き(sorpresa)」とされている。

極右ボックス(Vox)は伝統的に議席を取れていないが、今回も案の定、州政には入り込めなかった。

なお、ポデモス(Podemos)の凋落ぶりはいわずもがな。

さて、以下の4年前の選挙の結果と見比べると……

右派勢力(derecha)である国民党が若干、力を落とし、その代わり、ガリシア民族主義と社会労働党がわずかながら前進したことになる。

今回の結果は右派離れの兆候なのか、単なる州民の気まぐれか。

なお、投票率(participación)は67%で、4年前の選挙と比べ、8ポイントもアップした。

州民の関心の高さがうかがえるので、単なる気まぐれで片付けられない、何かの予兆かもしれない。

写真は2期目のガリシア州知事になるであろう、国民党候補のアルフォンソ・ルエダ(Alfonso Rueda)。

「ここガリシアには恐喝はいらない。我々はそんなことをやりもしないし、屈伏もしない(Aquí no queremos chantajes. Ni hacerlos ni estar sometidos)」とは勝利(triunfo)を前にした、ルエダの弁。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240218/elecciones-galicia-2024-pp-mayoria-absoluta/15975251.shtml