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4/12 ニュースなスペイン語 Signar con Prado:プラドを手話で

プラド美術館(Museo del Prado)は9日、芸術に関するスペイン語の手話(lengua de signos española)266個を新たに考案した(ha creado)と発表した。

それらの手話には、芸術家(artista)の名前や「バロック様式(barroco)」や「三連祭壇画(tríptico)」などの美術に関わる専門用語(término)などがある。

この手話プロジェクトの名前がタイトルにも挙げた「プラドを手話で」なのだが、その目的は明々白々で、聴覚に困難を持つ人とそうでない人の間のコミュニケーションの壁を無くすこと(suprimir las barreras de comunicación)。

もう少し具体的に言うなら、

①ワークショップや美術館ツアー、もしくは学会での手話通訳を簡単にする(facilitar la traducción en actividades como talleres, visitas o conferencias)
②聴覚障害や手話を必要とする人たちが美術館やその情報にアクセスしやすくできるようにする(la accesibilidad a la información de todas las personas sordas y de cualquier persona signante)
③耳が不自由な人たちが美術の環境に関心を持ったり、そういう場で働きしやすくする(que trabaje o tenga interés por el ámbito del arte)

ため。

スペインには、2007年に作られた『スペイン手話辞典(Diccionario de Lengua de Signos Española)』という媒体(plataforma)があり、今現在、1万語近い手話が収められている。

今回のプラド美術館の試みによって、新たに250を超える手話が追加されることになる。

最後に、プラドが新たに考案した手話の内のひとつを見ておこう。

正解は「出典」の下に書いておくので、何を表しているかを考えて。

ヒントはスペイン美術を語る上で欠かせない芸術家の名前だ。

写真はプラド美術館

出典

https://www.rtve.es/noticias/20240409/museo-del-prado-fundacion-cnse-crean-266-terminos-lengua-signos-para-facilitar-acceso-arte/16052435.shtml












正解は「ディエゴ・ベラスケス(Diego Velázquez(写真))」。

右手がベラスケスのヒゲを表している(んだと思う、恐らく)。

ヒゲと言えば、サルバドール・ダリ(Salvador Dalí)を思い出すが、以下の動画に見るように、ダリもヒゲを模した手話。

https://www.sematos.eu/lse-p-Dal%C3%AD+%28Salvador%29-3485.html

ちなみに、同じ専門家によるベラスケスの手話動画も見てみよう。

http://www.sematos.eu/lse-p-Vel%C3%A1zquez-3501-es.html

素人には限りなく同じに見えるが、ダリのヒゲの方がベラスケスのヒゲより上に向かって伸びているかも。