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2/20 ニュースなバレンシア語 Mascletà(2):花火祭り(2)

16日の続報。

まずは、以下の凄惨な写真をご覧頂こう。

この写真には次のようはメッセージがついている。

マドリード・リオから600メートルほど離れたところで撮ってきた写真です。恥知らずも甚だしい!(Acabo de hacer esta foto a poco más de 600 metros de Madrid Río. ¡Qué poca vergüenza!)

マドリード・リオとは、16日の小欄でも紹介した、大規模花火イベントが開催された会場である。

動物愛護団体などが環境に悪影響を与えるとして、この花火イベントの中止をマドリード地裁に訴え出ていたのだが、結局、地裁はイベントの実施にゴーサインを出した。

そして、成功裡に終わっていれば、良かったのだが…。

写真には無数の鳥たちの死骸が写っている。

動物愛護団体はこの花火イベントは動物たちにとって「大量虐殺(un masacre)」に近いと主張していたが、果たして、その懸念が的中してしまったのか……!?

と、まぁ、ここまで、シリアスに引っ張ってみたものの、大根演技も限界((^_^;))。

この写真は、スペイン国営放送(RTVE)のニュースサイト内の検証記事がガセ(bulo)と認定したものである。

この花火イベントはバレンシア州の火祭り(fallas)の一環で、同州以外で行われるのが今回が初だったこともあり、マドリード市としては何としても成功させたかったところ。

今のところ、特段の事故は入っていないので、マドリード市は面目を保った。

さて、冒頭の写真の出処はいずこ?

前述の検証記事によると、この写真は、2022年2月7日に、メキシコはチワワ州(Chihuahua)のクアウテモック市(Cuauhtémoc)で撮られたものらしい。

写真に写っているのは、現地で「チャナテ(chanate)」と呼ばれる鳥で、正式名は「キガシラムクドリモドキ(Tordo Cabeza Amarilla)」と言うらしい。

小生も「鳥(pájaros)、死んだ(muertos)、チワワ(chihuahua)」でググってみたが、なるほど、同様の、しかも、別アングルの写真がたくさん出てくる。

100羽以上(más de cien)と報じる記事も少なくない。

しかし、その死因については、少なくとも、写真が撮られた時点では「説明が付かない(inexplicable)」とされていて決定打はないみたい。

ただ、電線の電圧が上がった(una subida de tensión en el tendido eléctrico)ことによって、感電死(electrocutado)したという説(versión)があるようだ。

そして、もうひとつの説は、大気汚染による中毒死というものだが、こちらについては「もし、汚染によるものだったなら、市全体で発生していたはず(hubiera sido la contaminación, hubiera sido a en todo el municipio)」と専門家は懐疑的。

写真はマドリード市で行われた花火イベント。

ちょっと気になるところでは、イベントに反対していたマス・マドリード党(Más Madrid)などがアップした、会場付近で発見されたカモ(pato)の死骸。

イベントとカモの死因との関係は、いまのところ、不明。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240219/no-son-pajaros-muertos-tras-mascleta-madrid-video-mexico-2022/15976584.shtml