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10/1 ニュースなスペイン語 Huelga en RENFE:レンフェのストライキ

「レンフェ」は「国営鉄道網(Red Nacional de Ferrocarriles)」のこと。いわば、日本の「JR」だ。

そのレンフェに対して、「運転士組合(Sindicato Español de Maquinistas y Ayudantes Ferroviarios)」 がスト(huelga)を決行する。現在予告されているのが9月は30日、そして、10月は、1日、4日、5日、7日、8日、11日、12日の計8日間。

レンフェの発表によると、ストへの参加率は9.62%で、必要最低限の業務(servicios mínimos)に就く運転士たちは、このストの招集(la convocatoria)へは応じなかった、という。初日は417本の列車が運休(la cancelación)した。これは通常時の約43%の運行となる。かなりの運休かなと感じたが、初日(la primera jornada)は「目立ったトラブル(incidentes reseñables)」もなかったと報じられていた。

一方の組合側は、ストへの支持率、つまり参加率の数字(cifras del seguimiento)はないが、最低限の業務を持たない社員の100%がストに参加したという。

組合の主張は、衛生危機(la crisis sanitaria)を口実に700の雇用と列車の本数を削減したのだから、コロナが収束する現在、コロナ前の水準まで業務を回復せよ(se recupere el nivel de servicio de antes de la pandemia de coronavirus)というもの。

一方、レンフェは本ストの「理由(motivos)」が分からないという。というのも、レンフェと組合では、組合と合意した雇用計画を履行しつつあり(cumpliendo el plan de empleo)、今年は920名の運転士の新規雇用をする予定だからだ。

ストの結果、レンフェは、列車のキャンセル業務や、他の日程への振り替え業務を、手数料なしで対応ぜざるを得なくなった。

そんなこんなで、踏んだり蹴ったりのレンフェ側は怒り心頭だ。

数名の無責任な運転士(irresponsabilidad de unos pocos maquinistas)のために、数千人の市民が移動困難になった(miles de ciudadanos estén sufriendo problemas para desplazarse)とし、執行部(la dirección)は業務に就かないで、ストに参加した運転士たちに何らかの措置を検討している(estudia la medida)という。

ストはまだ始まったばかりだ。

国民、組合、労働者、雇用者――。この四つどもえの対立はどの業種にも、そして日本にも起こりうる。今後の成り行きに注視しておこう。

写真はごった返すプラットフォーム。ヒト、ヒト、ヒト…。事故なくて、まずは、良かった…。