見出し画像

6/25 ニュースなスペイン語 Medalla internacional(3):国際メダル(3)

まだ、騒々しい。

22日と23日の続報。

おさらいしておくと、マドリード州知事イサベル・ディアス・アジュソ(Isabel Díaz Ayuso)が先週の金曜日に、アルゼンチン共和国大統領ハビエル・ミレイ(Javier Milei)に、マドリード国際メダル(Medalla Internacional de Madrid)を授与し(てしまっ)た。

アジュソは「自由とは、これを実践することで、守ってゆくもの。これを続けてきたあなたにこのメダルを授与します(La libertad se defiende ejerciéndola, por eso recibes esta medalla)」とその授賞理由を述べたという。

スペインとアルゼンチンの外交関係が危機的な現状を思えば、このメダル授与に賛否両論が出るのは当然で、22日の小欄では政府与党からの「否」、23日にはアジュソの身内である国民党(PP)からの「賛」について触れた。

で、今回は、再び、「否」の反応について。

社会労働党マドリード支部(PSOE-M)は、スペインを攻撃し、侮辱した者(una persona que ataca e insulta a España)に対して、全マドリード市民を代表して(en nombre de todos los madrileños)、アジュソがメダルを授与したことを批判。

そして、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)政権時に成立した規則(norimativa)がまだ有効(vigente)で、これによれば、外交問題を指揮するのは(debe dirigir la política exterior)、あくまでも、中央政府(el Gobierno de España)であり、自治州(comunidades autónomas)とその州政府機関(ayuntamientos)は、中央政府の執行部(Ejecutivo central)と連絡と連携を取り合いながら(en comunicación y coordinación)、外交問題を取り扱うとあるが、今回は、こうした取り決めが順守されなかった(no ha sucedido)と主張する。

そして、ミレイに授与したメダルは「国の定める規則に反している(contraria a la normativa estatal)として、現在、社会労働党マドリード支部の法務グループでは、アジュソの決定が行政上、法律違反にならないかどうかの検討をしている(los servicios jurídicos de su partido están estudiando recurrir administrativamente la decisión)と明らかにした。

社会労働党マドリード支部のこうした訴えが、仮に、裁判所に認められたとしても、メダルの返還に先方が応じるわけもないだろうから、せいぜい、授与したメダルは意味がありません、おあいにく様とでも言って無効にしておくのが関の山(まぁ、それでも、社会労働党にとっては、やらないよりはマシなのか・・・)。

実質的なアクションというより、政治パフォーマンス的で、象徴的な動きと見る方が良さそうか。

写真は、今回の法的措置を発表している社会労働党マドリード支部幹事長(secretatio general)のフアン・ロバト(Juan Lobato)。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240623/psoe-madrid-estudia-recurrir-medalla-ayuso-milei/16159083.shtml