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9/1 ニュースなスペイン語 Granizo:雹(ひょう)

カタルーニャ州のジローナ(Girona)で火曜日夜7時半くらいから、およそ、15分間に渡って、直径10〜11センチメートルくらいの雹が降った(granizada)。

雹が頭に直撃し、重傷(herida;traumática)を負った1歳8ヶ月の女の子が、翌日、亡くなった。

1997年からの観測史上、ヨーロッパで雹による犠牲者は初だという。

異国の地から、せめて、女児の冥福を祈ると共に、親御さんにもお悔やみ申し上げたい。

女児の他にも、およそ60数名が、雹によって負傷し、病院で治療を受けた(atendidos)。幸い、多くは軽症(leve)らしいが、女性がひとり救急車で搬送された(trasladada al hospital)という。

また、車、建物、ベンチなどの公共物(mobiliario urbano)が甚大な被害(daño;desperfecto)を受けた。

雹の大きさに関しては、ここ20年間で最大級で、専門家によれば、「歴史に残る(histórico)」とのこと。

被害が甚大だった地域の市長は、激甚災害地区(zona catastrófica)を宣言する方向で検討している(se está planeando)という。

写真は今回の雹。

ちなみにスペイン語では雹と霰(あられ)の区別はない。日本語では直径5ミリ以上が「雹」、5ミリ以下が「霰」。なお、霙(みぞれ)は雪が空中で溶けたもの。

Granizoはラテン語の「granus」から派生した単語。Granusは「小麦などの小さい種」を意味するので、語源的には、日本語の「霰」級の粒の氷。今回のこぶし級のgranizoは、やはり、異常気象によるものか……。

ちなみに、granusからは、granada(ざくろ;手榴弾)も派生している。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220831/muere-nina-herida-granizada-girona/2399303.shtml など