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12/10 ニュースなスペイン語 Cierre de entidades bancarias:銀行支店の閉鎖

タイトルに挙げた真っ赤なスペインの地図は、ここ5年間で、銀行の支店や出張所(sucursal, entidad, oficina)がどのくらい閉鎖したかを示している。

多くの市町村で30%以上の減少率だ。

1年前と比べ、スペイン全土で、銀行のオフィスが約3000ヶ所ほど、消えた(ya hay cerca de 3.000 menos que hace un año)ー。

スペイン銀行(Banco de España)が、この度、こうしたデータを公表した。

支店があればあるほど、閉鎖の可能性が増す(A más entidades abiertas, mayor probabilidad de que cierren)ため、特に大都市が大きな影響を受けているという。

この1年間で、マドリード市で279ヶ所、バルセロナ市で124ヶ所の銀行の支店が閉鎖したという。

しかし、閉鎖した支店数だけに目を奪われてはいけない。

閉鎖しても、支店があれば、まだ、良い。

100を超える市町村で、1ヶ所以上あったオフィスが、今年、ゼロになった(más de 100 municipios han pasado de tener al menos una entidad bancaria a no tener ninguna)という。最も顕著な例(el caso más llamativo)が、バレアレス諸島州のサン・リュレンス・ダス・カルダサー(Sant Llorenç des Cardassar)という都市で、ここでは6ヶ所あった支店が、なんと0になった。

一方、逆のケースもあり、去年まで2ヶ所しかなかった支店が、5ヶ所に増えた都市もある(バルセロナ市のサン・リュレンス・サバル(Sant Llorenç Savall))。

こんな具合に、支店が増えたのが、18市区町村あるという。

カスティージャ・イ・レオン州のバジャドリー市では、市内だけで、4ヶ所支店が増えた。

小生の周りでは、同様の話は聞かないが、日本全国の規模で見ると、かなりの支店や出張所が統廃合(や移動)しているらしい。

まぁ、思えば、ネットバンキングやスマホ決済が主流になりつつある今、小生も実店舗の銀行は随分ご無沙汰しているから、支店の閉鎖も納得。

が、高齢者などのネット弱者には、きつい。

写真はスペインにおける銀行の支店の減少率を示した地図(https://cincodias.elpais.com/cincodias/2022/03/21/companias/1647878086_097429.html)

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221208/cierre-entidades-bancarias-3000-menos-ano/2408917.shtml