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1/26 ニュースなスペイン語 Virgen de Chamorro:チャモロの聖母
ボルハの「エッケ・ホモ(Ecce Homo(「この人を見よ」の意(写真)))」の再来か(un nuevo Ecce Homo de Borja)、と関係者は肩を落としているという。
世界中に衝撃(笑撃?)が走って10年が経つ。
ボルハはアラゴン州サラゴサ県にある地区。人口5000人あまりの町に修復画を一目見ようと、観光客が押し寄せ、結果的に町は潤ったようだ。
とは言え、修復業界にとっては芸術的な大惨事(desastre atístico )なわけで、ある種のトラウマになっている。
ガリシア州のフェロル地区にある礼拝堂(Ermita)におさめられているチャモロの聖母が「これまでない程最悪で、見るのが怖い(Ahora está peor que nunca, da miedo verla)」と関係者に言わしめる姿になっている(写真)。
![](https://assets.st-note.com/img/1674650738217-QAal7pwXWU.png?width=1200)
むむむ、中々、個性的なお姿……
髪の毛は人工的な感じ(Pelo sintético)で、元々、木で彫られた顔は銀色に塗られてしまった(un rostro color plata muy distinto al original, que era de madera)。
そして、オリジナルにはなかった冠まで付けている(sobre el cual sobresale una corona que tampoco lucía la original)。
チャモロの聖母は、ノルデスの聖母(Virgen de Nordés)とも呼ばれており、12世紀に造られた、ガリシア州で最も古い像(talla)のひとつと目されている。
幾度の修復を経て、尊顔は明らかに変わってしまった(su aspecto se ha visto visiblemente modificado)という。
昨年は、総額3000ユーロ(約42万4000円)とも言われる装飾品が盗難(robo)にあった。これらのアクセサリは信者(devotos)たちが数年に渡って捧げたものだった。
60年代にはすでに原形を留めていなかったらしいが、現在の顔は90年代の修復が元になっている。
ガリシア州文化財保全組合(Asociación para la Defensa de Patrimonio Cultural Gallego)の会長は次のように述べる。
(当時、チャモロの聖母を)修復するのが彫刻家だと気付いて、私たちは頭を抱えたんですよ。だって、彼らは彫って創るのが仕事で、復元はしませんからね(Cuando nos enteramos de que iba a ser restaurada por un escultor nos llevamos las manos a la cabeza. Un escultor esculpe, no restaura)。
修復を更に修復してゆくことになりそうだ。
「問題の多い修復(restauración polémica)」と検索すると、出るわ出るわ、第2、第3のエッケ・ホモ。
写真は初代エッケ・ホモ(一部)。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20230124/virgen-chamorro-nuevo-ecce-homo/2417126.shtml