見出し画像

2/16 ニュースなバレンシア語 Mascletà:花火祭り

18日にマドリード市の都市公園カサ・デ・カンポ(Casa de Campo)脇にあるプエンテ・デル・レイ(Puente del Rey)で行われる予定の花火祭りの行く末は?

この花火祭りはバレンシア州名物「火祭り(Fallas)」内のイベントで、約7分間にわたり、笛ロケット花火(silbatos)など、約3000発の様々な花火(detonaciones)を打ち上げる。

火薬総量は300キロを超える(más de 300 kilos de pólvora)という。

この花火大会が本家バレンシア州以外で行われるのは今回が初(por primera vez se llevará fuera de la Comunidad Valenciana)。

しかし、この花火イベント(evento pirotécnico)まで1週間を切った14日、その実施に「待った!」がかかった。

動物保護団体「サルバンド・ペルードス(Salvando Peludos)」がマドリード市の裁判所に訴えを起こしたのである。

同団体によると、イベントの開催予定地は、2016年から再緑化計画(un entorno de renaturalización desde 2016)が進んでいて、花火の火薬や騒音などが、動物にとっては大量虐殺に等しい(provocará una masacre entre la fauna)とのこと。

また、別の非政府組織「アニマナトゥラリス(Animanaturalis)」によれば、このイベントは、動物だけでなく、音に敏感な人たちにも多大な影響(la afección que tendrá en animales y personas sensibles al ruido)を与えかねないとし、明日17日にデモ集会(concentración)を招集する。

裁判所は本日金曜日の11時までに、この祭典を緊急避難的に取りやめるかどうかの決定をする(decidir si suspende de forma cautelar)ようマドリード市役所(Ayuntamiento de Madrid)に求めている。

マドリード市役所は、イベント開催場所は技術的な要件や安全面の要件(los requisitos técnicos y de seguridad necesarios)を満たしていて、市内で最も景観が美しい場所のひとつ(una de las panorámicas más bellas de la capital)としており、何ら問題ない(ningún problema)との見解を示している。

さらに、もし裁判所が同地で実施すべきではないとの判断を下しても(si la justicia estima que no debe realizarse en este punto)、別の選択肢はある(se podrían ver otras opciones alternativas)としている。

マドリード・バレンシアにとっては相互の観光プロモーションの一環(acciones de promoción mutua)ということになるし、動物愛護団体にとっては、動物多様性の保全と相容れないイベント(incompatible con la conservación de la biodiversidad)ということになる。

互いの正義がぶつかり合う中、実施まで、あと数日、どのような司法判断が示されるか。

写真はバレンシアで行われた花火祭りの様子。

ちなみに、バレンシア市長(alcaldesa)のマリア・ホセ・カタラ(María José Catalá)は、花火祭りに反対を唱える左派団体(izquierda)の姿勢(postura)を「野暮(cateta)」と一蹴している。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240215/juez-pide-ayuntamiento-madrid-explique-mascleta-del-domingo-entre-manzanares-casa-campo/15971634.shtml など