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3/20 ニュースなスペイン語 Rey Carlos III:国王チャールズ3世

まずは、以下の点を抑えておこう。

英国国王チャールズ3世が3月18日、月曜日に亡くなったと断言するメッセージがネット上にあるが、これはデマである(Mensajes de redes sociales aseguran que el rey Carlos III de Inglaterra ha muerto este lunes 18 de marzo de 2024. Es un bulo)――。

これはスペイン国営放送(rtve)の検証記事が出した結論である。

このコーナーでは主にネット上に出回っている様々な情報を読者から募り、その真偽を検証する。

小欄でもよくお世話になっている(直近では2月22日)。

さてさて、実は小生も日本で「速報」と銘打った訃報にびっくりして、ファクトチェックもせず、何人かの知人にも話してしまったひとり。

しかし、こんな重大なニュースを日本のメディアが中々取り上げないと気付いた時点で、あぁ、騙されたなと思った次第…。

自戒も込めて、しっかり、検証記事を読んでみた。

どうやら、3月18日に以下のようなデマ投稿が、少なくとも、スペインでは100回以上、リポストされたらしい。

バッキンガム宮殿によると、英国のチャールズ3世が亡くなった。安らかに眠らんことを(El rey Carlos III de Reino Unido ha muerto, informa el Palacio de Buckingham. Descansa en paz)。

この偽情報と共にチャールズ3世の写真が添付されていた(小生が見た記事もそんな構成だった……)

しかし、こうした報道が各国で盛り上がったためか、ウクライナ(なぜ?)の英国大使館が以下のような投稿をして、チャールズ3世の死亡を偽情報(fake)として、全面否定した。

国営放送の検証班は、今回のガセネタの発信源(origen del bulo)を、ロシアに拠点を置くチャットツール テレグラム(Telegram)内で突き止めたと伝えている。

テレグラムの偽情報は、18日の正午(mediodía)に、イギリス国王が亡くなったことを英国メディアが伝えていると発信。

このガセネタは瞬く間に世界に広がっていったらしい。

ロシアの独立系メディア(media independiente)が、すぐさま、「バッキンガム宮殿のホームページには国王の死についての情報はない(no hay noticias sobre la muerte del rey en el sitio web del Palacio de Buckingham)」として、ロシア発のガセネタを訂正した(han rectificado)ようだが、時すでに遅し、偽情報の伝播を阻止することはできなかったようだ。

ロシア発信のガセネタと聞けば、何か政治的な意図があるのか!?と勘ぐってしまうが、少なくとも、今回の検証記事では、その点についての裏とりはできなかったようだ。

小生はSNSで偽情報を流したわけではないので、数人にお詫び行脚で済んだ。

もっともらしいことはウソ――。

これをモットーに紹介記事を発信してきたが、まさか、自分がこんな単純なガセに引っかかるとは…。

猛省します。

写真は「BULO(ガセネタ)」マークが大きく付いたチャールズ3世の死を伝えるSNSの写真。

出典


たった今(3/23)、こんな速報が入ってきたが……

これもガセだ。