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6/23 ニュースなスペイン語 Medalla internacional(2):国際メダル(2)

昨日の続報。

マドリード州知事イサベル・ディアス・アジュソ(Isabel Díaz Ayuso)が金曜日、アルゼンチン共和国大統領ハビエル・ミレイ(Javier Milei)に、マドリード国際メダル(Medalla Internacional de Madrid)を授与したことに対して賛否両論があり、昨日の小欄では、政府与党(Gobierno)からの「否」について取り上げた。

なので、今回は、アジュソの身内である国民党(PP)からの「賛」を紹介しておこう。

まず、国民党の幹事長(secretaria general)クカ・ガマラ(Cuca Gamarra)は、同党が目指す(lo que busca)のは、アルゼンチンとの外交関係の正常化(la normalidad y la cordialidad en las relaciones exteriores)であるとし、他の受賞者と同じ条件下でこの度、与えられたメダルは、全く異常でも何でもない(lógico)とした。

その上でガマラは、異常なのは、ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相が、アルゼンチンの全国民によって選出された大統領の就任式に赴かなかったこと(Lo que no es normal es que no vaya ni a la toma posesión de un presidente elegido por todos los argentinos)とし、サンチェス政権を批判した。

また、国民党報道官(portavoz)のボルハ・センペル(Borja Sémper)は、メダル授与については、党として、事前に承知していて(su formación tenía conocimiento de la medalla)、党内に「不満(malestar)」があるとの一部見方を否定した。

センペルも、国家間の対立を始めてしまった(abre conflictos internacionales)サンチェス政権の外交戦略を「極めて不快(profundamente molestos)」と批判した。

そして、アルゼンチンをスペインにとってのサハラ問題(Sáhara)と同じように印象付けてしまった(marca)とした。

ちなみに、「サハラ問題」については、2022年3月20日の小欄で触れている。日本の北方領土に似た構図のややこしい案件。

さて、もうひとつ同じくややこしいのが、メダルが「他国の代表者に対するマドリード市民の敬意と感謝の気持ち(gesto de cortesía, reconocimiento y respeto de los ciudadanos madrileños a los representantes de otros países)」という位置づけながら、これに賛成しないマドリード市民たち。

以下は、ソル広場(Sol)で、ミレイ批判を繰り広げるアルゼンチン国籍の女性らの抗議デモの様子。

参加者らは、口々に「ミレイはゴミ、おまえは独裁者(Milei, basura, vos sos la dictadura)」とか「ミレイはファシスト、おまえはテロリスト(Milei, fascista, vos sos el terrorista)」などと叫んでいたという。

写真はミレイとフライドポテト。

ちなみに抗議デモの写真では、ミレイがアレルギー(alérgico)とされるフライドポテトのプラカードに「ミレイ、おまえは歓迎なんかされてない」とも書かれている。

みんな、権力者に対してとは言え、まぁ、言いたい放題……。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240621/pp-niega-malestar-acto-ayuso-milei-gobierno-critica-deslealtad/16156944.shtml など